復活節第3主日(労働聖日)
復活節第3主日礼拝 午前10:30 司会:中村吉基 説教:陶山義雄 奏楽:小野千恵子 前 奏 (黙祷) 招 詞 ヨハネ12:24 讃 美 歌 326(地よ、声たかく) 交 読 コリントI 13章(教会備付「交読文」p.50) 聖書朗読 申命記20:16〜18 (旧p.312) マタイによる福音書5:43〜48 (新p.8) 祈 祷 説 教 「至高の愛」 (「山上の垂訓」講解説教・第8回)陶山義雄 祈 祷 讃 美 歌 183(イェスのみ名に) 献 金 感謝祈祷:礼拝当番 讃 美 歌 288(恵みにかがやき) 主の祈り 93-5A 頌 栄 29(天のみ民も) 祝 祷 後 奏
新型コロナウィルス感染症への対応方針
- CS礼拝と分級、主日礼拝、各会活動、役員会、祈り会など、一切の教会活動を中止しています。それぞれのご家庭において礼拝、祈りを合わせてくださいますようお願いいたします。
- やむを得ず教会に来訪される方は牧師までご一報ください。
- 本日予定されていた定期教会総会も当面延期いたします。
- 教会ホームページの説教データ(文字、音声)は、礼拝が実施されなくても毎週日曜日に掲載いたします。また郵便・電話・メール等による牧会活動も活発化させています。
次週(2020年5月3日)に予定された礼拝次第
- 復活節第4主日
聖書:イザヤ書62:1〜5 ; ヨハネによる福音書21:15〜19
「本当の『岩』となる」中村吉基
奏楽:槙和彦 讃美歌316, 323, 26
牧師室から
死を賭して「至高の愛」を証したキング牧師
M.L.キング牧師(1929〜1968)はモーセがエジプト脱出と、その後40年にわたる放浪生活の果てに、ネボ山に登りカナンを見渡しながら民衆と別れて死を迎えた故事(申命記32:48以下)に倣い、暗殺される前日の4月3日、メンフィスの教会で「私は山の頂に登って来た」と題する、最後の演説を残している。世界に人権革命と貧困の撲滅、自由と正義の確立を訴えたあと、聴衆にこう訴えている:「さあ、今夜、すぐに立ち上がろうではないか。……私はここで、もう一度、あなたがたと一緒にこの場所にいられることを、神に感謝したいと思う。ともかく、私達の前途が多難であることは事実である。しかしそんなことは、いまの私には問題ではない。なぜなら、私はすでに山の頂上に登ってきたからである。従って、もう何も心配していない。私だって、ほかの人と同じように長生きはしたいと思う。だが、もうそう云うことも気にはしていない。神のみ心を全うしたいだけである。神は私に山に登ることをお許しになった。そこから四方を見渡せた。私は約束の地も見た。私はみなさんと一緒にその地に到達できないかもしれない。しかし今夜、これだけは知っていただきたい。私達は一つの民としてその約束の地に至ることが出来る、と云うことである。……私はだれをも恐れてはいない。この目で、主の再臨の栄光を見たのだから。」
この演説の1週間ほど前、同じ町でデモ行進をした際に混乱が起きていたので、側近たちがキング牧師に再訪を見合わせるよう忠告したのであるが、牧師は非暴力の運動を立て直すためにも、死を覚悟して同地へ赴いたことが演説からも読み取れよう。
「私達は赦すだけの包容力を育て、慈しまなければならない。赦す心の欠けた人は、愛する心も欠けている。最悪と云われる人々にも何らかの善があるものだし、最善と云われる人々にも、何らかの悪があるものである。この事実が理解できると、それだけ私達は敵を憎むことが少なくなってくる。人を赦すことは、たまに行う、と云う行動ではなく、生きている限り続けるべき態度である。」
私達も、キング牧師が上記で触れている「赦しの福音」に生かされて、「非暴力」と「至高の愛」を証する者でありたいと願う。 (陶山義雄)