三位一体後第5主日礼拝
三位一体後第5主日礼拝 10:30 司会・説教 廣石 望 奏 楽 中島貴子 前 奏 (黙祷) 招 詞 (詩編46,10) 讃 美 歌 19「み栄え告げる歌は」 交 読 文 詩編29(「交読文」p.7) 旧約聖書 イザヤ書56,1-8 (旧p.1153) 新約聖書 コリントの信徒への手紙一 1,17-25 (新p.300) 祈 祷 説 教 「神の愚かさ、弱さ」 祈 祷 讃 美 歌 510「主よ、終わりまで」 献 金 主 の 祈 93-5 頌 栄 24 祝 祷 後 奏
- 教会学校 「種まき」(ルカによる福音書 8:8) 内山伸子
本日礼拝後
- 全体会 礼拝堂
今週の集会
- 祈り会 6月26日(水)10:30-11:30会議室A。村上伸牧師の「箴言」講話(テープ)を聞いて、共に祈ります。
次週(7月7日)予告
- 三位一体後第6主日礼拝 10:30〜
聖書:ローマの信徒への手紙6,1-11
説教:「キリストと共に」廣石 望
- 教会学校 「五つのパンと二匹の魚」(ルカによる福音書 9,17) 原田由加
- オリーブ会 9:40-10:00
今後の礼拝・集会予定
同日 九条の会「国家安全保障基本法案の問題点」(報告者 木下毅、村上雅子)
牧師室から
「家」とはたんなる建造物でなく家族や親族であり、〈私は何者か〉というアイデンティティーを賦与してくれる社会関係のことだ。この大切な場所を失うと、人は「根なし草」「流れ者」になる。
かつての田舎では、ご近所は互いの家族の上下3世代を見知っていた。それが今では過疎化のせいで、親の葬儀に誰を呼べばよいのか分からなくなっている。都会では、同じマンションで暮らしていても、別世帯の家族構成を知らないのがふつうだ。
他方、家族も時間と共に変化する。結婚を通して新しく選ぶこともできる。生活する国や職業、言語や宗教、国籍も変更不可能ではない。
グローバリゼイションが進む社会では、世界市民として生きる――いっしょに生きる人々を自分で新しく選ぶ――という方向性と、伝統集団の中で生きる――共通性をもつ人々と安心して暮らす――という方向性の両方がありうるだろう。
パウロは、「私たちの本国は天にあります」(フィリピ3,20)と言う。最初期のキリスト教は、複数の民族や社会身分の出身者から成るグループだった。その人々に、この世界の帰属に左右されない、新しい共通のアイデンティティ(「天」)を与える発言だ。
彼らを召した神は、「知恵(/力)ある者に恥をかかせるため、世の無学(/無力)な者を選んだ。また地位のある者を無力にするため、世の無に等しい者…を選んだ。だれ一人、神の前で誇ることがないために」という(1コリント1,27-29参照)。
これが〈神の家族〉の流儀なのだろう。(廣石望)