三位一体後第8主日礼拝
「地球環境のために祈り、考える礼拝」
三位一体後第8主日礼拝 10:30 司会・説教 廣石 望 奏 楽 原田由加 前 奏 (黙祷) 招 詞 (ハバクク書2,20) 讃 美 歌 20「主に向かってよろこび歌おう」 交 読 文 詩編42編(「交読文」p.9) 旧約聖書 イザヤ書28,23-29 (旧p.1104) 新約聖書 マルコによる福音書4,1-9 (新p.66) 祈 祷 説 教 「世界と人間」 祈 祷 讃 美 歌 419「さあ、共に生きよう」 献 金 主 の 祈 93-5 頌 栄 26 祝 祷 後 奏
- 教会学校 9:00 「思いやり」(マルコ12,31) 南山宏之
本日礼拝後
- 特別集会 礼拝後〜13:00
本間慎さん「地球温暖化と食糧」(礼拝堂)
- 第3回招聘作業部会 特別集会後、会議室A
今週の集会
- 8月1日(水)祈り会はお休みです(8月は休み)。
次週(8月5日)予告
- 三位一体後第9主日礼拝
聖書:マルコによる福音書 9,42-50
説教:「心の塩」廣石 望
- 教会学校 9:00 「敵を愛しなさい」(マタイ5,44) 土田潤子
- オリーブ会 9:40-10:00
- 定期役員会 次期主任牧師のための第1次候補者リストを作成します。会議前までに推薦状を第3回招聘作業部会メンバーまでご提出下さい。
今後の礼拝・集会予定
- 8月25日(土) 教会学校夏のお楽しみ会
13時30分〜20時30分 礼拝堂、会議室Aほか
- 8月の集会は、教会学校と主日礼拝以外お休みです。
牧師室から
キリスト教会は、天上界で生じる新しい事件についてのニュース速報ではなく、古くからよく知られている真理を告げる。
他方で、現代人はとても〈新しもの好き〉だ。新製品の開発や、新しい解決策のプレゼンに余念がない。教会の宣教は「古くさい」と思われているふしがある。
面白いエピソードがある。1845年8月、当時のプロイセン王ヴィルヘルム4世が、ボン大学に開設されたばかりの天文台を訪問した。王は対応した天文学者に、「さぁて、アルゲランダー君、天では何か新しいことはあるかね?」と気さくに声をかけた。すると研究者は、「陛下は、古いことの方はもうご存知でございましょうか?」と問い返したという。
しばしば私たちは、もはや〈古いこと〉を知らない。〈古い〉からというより、〈知らない〉から古いことを軽視するのではなかろうか。
私たちは日常生活の中では、わざわざ「私たちは何者か?」「この世界とは何か?」と問うことはない。路上や駅のホームでそんな問いを発すれば、周囲の人を困惑させるだけであろう。――この問いは、私たちが当然と思って暮らしていることを、少しだけ不確かにする。
キリスト教はずっと、この問いに「神の被造物」と答えてきた。それはよく見れば、「私たちは人間/理性的動物/類人猿の一種…である」「世界は自然/宇宙/社会…である」というのとは種類が違う。創造者と被造物という差異は、私たちのあらゆる測定や操作の可能性の〈外側〉にある方向定位だからである。
ならば――いや、もともと――こうした認識は、神が私たちに出会うことなしには生じえない。私たちは初めから「神の似姿」、世界は初めから「神の被造物」なのではない。神の無条件の愛をわが身に知り、信仰で応えることを通して、初めてそのようなものになるのである。
そして、自らを神に造られた者と理解する人は、この世界に対しても、以前とはまったく違う態度をとるようになるだろう。(廣石望)