三位一体後第7主日礼拝
三位一体後第7主日礼拝 10:30 司 会 玉嵜勝也 説 教 山口雅弘 奏 楽 森 友紀 前 奏 (黙祷) 招 詞 (ハバクク書2,20) 讃 美 歌 120「主はわが飼い主」 交 読 文 詩編29編(「交読文」p.7) 旧約聖書 詩編23編 1-6 (旧p.854) 新約聖書 ルカ福音書17,20-21 (新p.143) 祈 祷 説 教 「抵抗の詩(うた)」 祈 祷 讃 美 歌 494「ガリラヤの風」 献 金 主 の 祈 93-5 頌 栄 88「心に愛を」 祝 祷 後 奏
- 教会学校 9:00 「つかえなさい」(マタイ25,40) 鈴木伶子
本日の説教者
- 山口雅弘牧師は前・大泉教会主任担任、現在は日本聖書神学校講師(新約聖書学)。
本日礼拝後
- 現代聖書研究会 休会します。
今週の集会
- 祈り会 7月25日(水) 10:30-11:30 会議室A。村上先生の解説によるボンヘッファーの「キリストに従う」をCDで聴いて共に祈ります。
次週(7月29日)予告
- 三位一体後第8主日礼拝
「地球環境のために祈り、考える礼拝」
聖書:マルコ福音書4,1-9
説教:「世界と人間」廣石 望
- 教会学校 9:00 「思いやり」(マルコ12,31) 南山宏之
- オリーブ会 9:40-10:00
- 特別集会 礼拝後〜13:00 本間慎さん 「地球温暖化と食糧」(礼拝堂)
- 第3回招聘作業部会 特別集会後、会議室A
今後の礼拝・集会予定
- 8月5日:定期役員会
牧師室から
キリシタン禁教令(1614年)から高札撤去(1873年)までの約260年の間、日本のキリシタンは迫害と潜伏の時代を生きた。
その末期に「日本キリシタンの復活」と呼ばれる事件がある。――日仏修好通商条約に基づき、1865年、大浦天主堂(「フランス寺」)が完成する。そこに聖母マリア像が置かれているという噂を、浦上村山里に住むイサベリナゆりさんという女性(当時52歳)が聞きつけ、3月17日に同教会を秘密裏に訪問。対応したプチジャン神父が、この女性がカトリック教徒であることを発見したのである。
彼女の村の人々は、「7代あとにはローマのお頭(教皇)から遣わされたパーデレが来る」という言い伝えを信じてきたという。また「沖に見えるはぱーぱ(教皇)の船よ/丸にや(聖母マリア)の字の帆が見える」とは、聖母像の再来を海の彼方に切望するキリシタンの歌だ。
それにしても、彼らはいったいどのようにして、神父や教会から遮断されたまま、棄教や潜伏を強いられる中で、キリスト教信仰を保持できたのか?
この時期の聖母像の変容を主題化した故・若桑みどり氏の著作『聖母像の到来』(青土社、2008年)は、先行研究によりつつ、以下の三つのことを指摘する。
第一に幕藩体制は、宣教師や大名また豪農などの指導的キリシタンを厳罰に処したが、下層農民のキリシタンはどちらかというと黙認した。第二に、コンフラリア(同信会)という信仰共同体が村落の自治組織と一体化していたことが、禁教後の潜伏を助けた。そして第三に彼らは、教会暦や日本語の教書と並んで、聖画や彫像を〈聖遺物〉として隠し持っていた。
――さて現在、私たちには主任牧師がいない。かりに礼拝堂や墓地までとられたとして、それでも私たちを結び合わせるだけの信仰とはいったい何か?(廣石望)