Shimako F一覧

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「神の国はあなたたちのところに」マタイ12:22-32 中村吉基

聖書の時代、病気や災いは悪霊の仕業と考えられていた。イエスは悪霊を追い払い、病を癒し、その力が神から来たものであると信じる者が増えた。しかし、ファリサイ派はイエスの力を悪霊の頭ベルゼブルによるものだと非難した。イエスはそれに対し、悪霊が悪霊を追い出すことはあり得ないと反論し、自らの力が神の霊によるものであることを示した。また、聖霊への冒涜は赦されない罪であり、神の霊による業を否定し続けることが罪であると警告した。この教えは、私たちが謙虚に悔い改め、神の導きを受け入れることの重要性を説いている

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「誘惑に打ち勝つ力」マタイ4:1-11 中村吉基

先週水曜日から受難節(レント)が始まった。受難節はイエス・キリストの苦難をしのび、悔い改める40日間の期間である。日曜日を除いた40日間で、節制や自己省察を行い、イエスの苦難と復活を思い起こしながら過ごす。イエスは荒れ野で40日間の断食中に悪魔の誘惑を受けたが、それを拒絶し、神への信頼を示した。誘惑は物質的な欲望、神への試み、世俗的な成功を求めるものであったが、イエスはすべてを拒み、神への忠誠を貫いた。この期間に私たちも誘惑に勝ち、イエスと共に勝利を得ることを目指す。

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「安心しなさい 恐れるな」マタイ6:22-36 中村吉基

信仰の中にある「恐れ」と「疑い」というテーマが取り上げられている。ペトロが湖の上を歩く奇跡的な出来事を通じて、信仰を持つ人でも不安や疑念が湧くことが示される。特にペトロが強風に恐れ、疑いを抱く場面は、私たちが信仰の中でも揺れ動くことを象徴している。その中でイエスは「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と語りかけ、信仰を持って助けを求める者を支えてくださる。この言葉は、現代に生きる私たちにとっても大きな慰めとなり、信仰が試練の中で強められることを示唆している。イエスの奇跡の力とともに、信じる力が重要であり、恐れや疑いの中でも神にすがることが大切であることが教えられている。

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「価値と使命を映し出す場所」ヨハネ9:1-7 佐原光児

イエスが目の見えない人を癒す奇跡を通じて、障がいや病気を過去の罪や罰と結びつける考え方に対して、イエスは「未来」に目を向け、個々の使命や価値を見出す重要性を教えている。過去ではなく、その人が与えられた使命に焦点を当て、すべての人に尊厳と価値があることを示す。今日の教えを通して教会やキリスト教主義の学校は、互いに価値と使命を再認識し合う場所であるべきでありたいと願う