Shimako F一覧

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「改革し続ける道」浦上充

1517年10月31日、マルティンルター「95か条の提題」を掲げたことに始まる宗教改革を記念する礼拝である。贖宥状によって腐敗した教会に「真理」を問いかけたものである。今日の聖書箇所「真理はあなたたちを自由にする」は、イエスの言葉にとどまる者が真理と自由を得ることを示す。聖書が語る自由とは自分の固定概念から解放されること、「神の真理」と「神の愛」に裏付けられたものである。プロテスタントとは「抗議する者」を意味であるが、それは自分自身を改革し変革し続ける者という意味ある。ともに自分たちの改革を続け、真理に裏付けされた自由を求めていこう。

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「神の喜びのために」創世記2:1-4前半 中村吉基

創世記の天地創造は第七の日に完成され、神が安息なさったとある。神にとっては働くばかりではなく休まれる。安息も神聖なことと聖書は教える。安息日は6日の仕事のプレゼントではなく、働くことをやめ神に心を向ける日なのである。そして新しい力をいただき、レクリエーション(再創造)される。神は生き生きとしている姿でいることをお望みであり、神を喜ばせる生き方は人生の最大の目的である。

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「違う、そうじゃない」マルコ12:38-44 中村吉基

今日の箇所ではえらぶる律法学者と生活費すべてをささげるやもめの対比がなされている。ことさらに着飾り宴会では上座に着く律法学者は「人からどう見られるか」に心を奪われている。一方で少ない額ではあるが生活費すべてをささげたやもめをイエスは「だれよりもたくさん入れた」と高く評価される。この話は信仰美談につながりがちであるが、それは追い詰められてそうせざるを得なかったのかという見方もできる。40節にある「やもめの家を食い物にし、見せかけの長い祈り」という律法学者の批判、そしてその後13章の「神殿の崩壊の予告」をあわせて読めば神殿体制の不正と搾取を告発する文脈とも読める。イエスの神殿の崩壊の予言は紀元70年のユダヤ戦争で成就する。神は不正を許さない。私たちは聖書にある弱い人の声を意識して読んでいきたい