三位一体後第4主日礼拝
三位一体後第4主日礼拝 午前10:30 司会・説教 秋葉 正二 奏 楽 原田由加 前 奏 黙祷 招 詞 ガラテヤ6,2 讃 美 歌 492「み神をたたえる心こそ」 交読詩編 詩編67(「交読文」p.23) 旧約聖書 イザヤ書45,22-24 (旧p.1137) 新約聖書 ローマの信徒への手紙14,1-12 (新p.293) 祈 祷 説 教 「野菜だけを食べる人」 祈 祷 讃 美 歌 518「主にありてぞ」 献 金 主の祈り 93-5A 頌 栄 祝 祷 24「たたえよ、主の民」 後 奏 報 告
- 教会学校 「してほしいことを自分もする」(ルカによる福音書 6,31) 松原 新吾
- オリーブ会 9:40-10:00 会議室A
本日礼拝後
- 9条の会 お話「平和への思い―私の原点」渡辺多嘉子(カトリック麹町教会員)
今週の集会
- 「祈り会」7月1日(水)10:30-11:30 A会議室
次週(2015年7月5日)予告
- 三位一体後第5主日
聖書:創世記35,9-15; ルカによる福音書 5,1-11
説教:「わたしは罪深い者なのです」
讃美歌 472, 290, 25
説教:秋葉正二
奏楽:鈴木伶子
- 教会学校 「助け合って生きる」(フィリピ2,4) 尼野大樹
集会予定等(詳細は掲示でご確認ください)
(教会内)
- 定期役員会 7月5日(日)礼拝後
- 聖歌隊練習 7月12日(日)礼拝後
- CSスタッフ会議 7月12日(日)礼拝後
(教会外)
- 院内集会「戦争法制反対、命と憲法9条を守ろう」 7月2日(木) 14:00-16:00 参議院議員会館B107会議室。定刻前に1階ロビーで入館証配布
- 講座「いま沖縄で起きていること〜どこへ行く日本、どうするあなたは」 7月11日(土)13:00-17:00 明治学院大学 白金校舎2号館B1,2101教室
- 連続講座「初めて学ぶイスラーム〜ムハンマドの障害とイスラム教」 7月13日(月) 19:00-21:00 早稲田奉仕園 YOUホール/19:00-21:00。問合せ→3205-5403
牧師室から
15年程前、浅草で作家の塩見鮮一郎さんの案内で浅草弾左衛門の足跡をフィールド・トリップしたことがあった。最後に行き着いた場所が小塚原(コズカッパラ)の回向院。そこで気になったことがあった。吉田松陰の墓がそこから世田谷の松蔭神社に移されたという話である。江戸時代の小塚原は処刑された罪人の遺骸が打ち捨てられた湿地帯。今でも工事をすると骨がたくさん出てくる。斬首された松蔭の遺骸もここに運ばれた。やがて松下村塾の弟子たちの手で移されたのだ。松蔭は長州の英雄であり、彼の思想は長州閥の陸軍を通じて近代日本形成に影響力を与えたと言われている。山口県を選挙地盤とする安倍首相がこの松蔭をよく引用するというので気になっていたら、先日新聞に作家の半藤一利さんが松蔭の思想について一文を寄せていた。半藤さんによれば、松蔭の思想には危うさがあるという。安倍首相は松蔭の「知と行は二つにして一つ」や、彼の好んだ孟子の「千万人といえども我ゆかん」という言葉を引用するそうだが、それは自分が正しいと思ったことは実行する、自分の善意が通じなければ相手を攻撃してよい、と考えることにつながるというのだ。安倍首相は長州の「腹くくる」の精神、つまり討ち死に覚悟で行動する精神をかなり意識しているのではないか、と半藤さんは指摘する。明治政府が松蔭を評価したのも、自分たちの行動を正当化するためであったと分析しながら、松蔭はかなり危険な思想家だと思う、と結論付けている。その証拠に、松蔭の「幽囚録」には、急いで軍備を整え、カムチャッカや琉球、朝鮮、満州、台湾、ルソン諸島を支配下におさめるべきだ、とあるそうである。そこには朝鮮半島の植民地化や満州国建国の根拠が見出せそうである。自衛隊を国外に出していけば、「自衛」の垣根は取り払われて、国際社会からは警戒の目が注がれるだろう。安倍さん、私たちに集団的自衛権を押しつけないでください。 秋葉正二