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宗教改革記念日礼拝

三位一体後第21主日礼拝 10:30
「宗教改革記念日礼拝」

   司会・説教 廣石 望
   奏   楽 中村今日子

前    奏  (黙祷)
招    詞  (コリント二 5,17)
讃 美 歌  22「深き悩みより」(1-3節)
交 読 文  詩編19編 (「交読文」p.5)
旧約聖書  エレミヤ書31,18-25 (旧p.1235)
新約聖書  ローマの信徒への手紙3,21-31 (新p.277)
讃 美 歌  377「神はわが砦」
祈    祷
讃 美 歌  50「みことばもて主よ」
説    教  「信による義」
祈    祷
讃 美 歌  317「主はわが罪ゆえ」
          (1節:平井桃子、2-3節:会衆、4-5節:平井、6節:一同)
献    金
主 の 祈  63
          (1-4節:平井桃子、5-8節:会衆、9節:一同)
頌    栄  24
祝    祷
後    奏
			

  • 教会学校 9:00 「命のパン」(ヨハネ6,48)山田 スエ

 

賛美歌解説

  • 22番「深き悩みより」
     ざんげと赦しの賛美歌です。ルターはカトリックの教義に疑問を抱き、1517年ヴィッテンベルクの城内教会の扉に「95条の提題」を掲げ、宗教改革ののろしをあげます。4つの礼拝の改革点(聖書のみ/信仰のみ/万人祭司/神の恵み)としての典礼を具体化し、聖書をドイツ語に翻訳し、会衆の賛美のためのコラールを生みだしました。礼拝の改革と会衆歌の時期が一致しています。
  • 377番「神はわが砦」
     宗教改革のラ・マルセイエーズ(進軍歌)とハイネは言います。悪魔に対する勝利の歌のように言われていますが、今は詩篇46についてのルターの説教で、勝利でなく「慰めの歌」であるとされています。悪魔の勝利でなく、襲撃に苦しむ教会と信仰者に対し、神の恵みとキリストの十字架の勝利があることを歌っています。宗教改革記念日と受難節第1主日の主要な賛美歌として教会暦の中で位置づけられています。
  • 50番「みことばもて主よ」
     厳しい賛美歌です。作詞ルター。神聖ローマ帝国軍を征服する勢いのトルコ軍の脅威に対して、「教皇とトルコの殺戮から守って下さい」という歌詞が含まれていました。その箇所は現在のドイツ語讃美歌集では、「イエス・キリストを神のみ座から引きおろす敵の殺戮からお守りください」になっています。軍事力や大人の力に救いを求めるのではなく、子どもたちの祈りの中に救いを求め、死の中にあっても命を与えて下さる聖霊の助けが求められています。
  • 317番「主はわが罪ゆえ」
     詩・曲ともにルターによる。主の苦難と復活をドラマのように歌い上げ、死に定められた私たちの罪からの救いを心を込めて賛美しています。「死は死をのみたり」(4番)は、キリストの死こそ「死の死」であると告げています。
  • 63番「天にいます父よ」
     ルターの有名な「主の祈り」の賛美歌です。プロテスタント教会の宝物として、現在まで歌い継がれています。歌詞は「主の祈り」の各句を各説の最初において、それに短くルターが解説をつけるという形になっています。この旋律は中世の聖歌に基づいて、ボヘミア兄弟団の賛美歌に編曲され、さらにルターがこの歌詞にあわせて編曲したものと推定されています。

*以上は、日本基督教団讃美歌委員会編『讃美歌21略解』(1998年)を参照しました。

 

本日礼拝後

  • 特にありません。

 

今週の集会

  • 祈り会 10月31日(水)10:30-11:30 会議室A。前回に続き、村上先生の解説によるボンヘッファーの「キリストに従う」をCDで聴いて共に祈ります。

 

次週(11月4日)予告

  • 三位一体後第22主日礼拝
    聖書:創世記4,1-16
    説教:「カイン・コンプレックスからの救い」陶山 義雄
  • 教会学校 9:00 「良い羊飼い」(ヨハネ10,14)村上 雅子
  • オリーブ会 9:40-10:00
  • CSスタッフ会議 礼拝後短く、会議室B。
  • 代々木上原教会九条の会(11月例会) 礼拝後〜1時、会議室A。「尖閣諸島問題をどう考えるか」
    孫崎 亨(まごさき うける)著 『日本の国境問題』(ちくま新書)の紹介と話し合い(担当:鈴木伶子)。

 

今後の礼拝・集会予定

  • 11月11日(日)関田寛雄牧師の説教、定期役員会
  • 11月18日(日)各集会:ガリラヤ会、青年会、壮年会
  • 11月25日(日)召天者記念礼拝

 

牧師室から

 来る2017年、宗教改革は500周年を迎える。さて、何を祝うべきなのか?

 徳善義和『マルティン・ルター』(岩波新書)によれば、ルターの最大の関心事は〈人間の魂〉であったという。

 厳格な修練の中でルターは、「神の義」は、怒りの神が罪人である私を罰する正義のことだと思い、これを恐れた。しかし聖書の研究を通して、「神の義」とは、愛の神が「恵み」によって人間に与えるプレゼントとしての「義(正しさ)」であることを(再)発見した。
 しかもこの贈り物は、キリストの惨めな十字架の死という、人が求めて止まない栄光とはまったく対極のすがたを通して示された。こうして人の知恵や高ぶりは砕かれる。

 そして、ここに他者に仕える本物の「自由」が生まれる。

 このことが、〈人間の魂〉にとって最重要であると信じたからこそ、彼は聖書を民衆語に翻訳し、会衆賛美のためのコラールを作った。

 人は、互いを生かすまっすぐな〈ことば〉から生きる。それは今も変わらない。(廣石望)