受難節前第3主日
受難節前第3主日礼拝 午前10:30 司会・説教:陶山義雄 奏楽:中村今日子 前 奏 (黙祷) 招 詞 ローマの信徒への手紙12,1-2 讃 美 歌 289(みどりも深き) 交 読 詩編121編(文語訳)教会備付「交読文」 p.34 聖書朗読 イザヤ書55, 8-13 (旧p.1153) マタイによる福音書 5,33-37 (新p.8) 祈 祷 説 教 「誓いによらず良心に聴く」 陶山義雄 祈 祷 (山上の垂訓・第6回講解説教) 讃 美 歌 183(イエスの御名に) 信仰告白 献 金 感謝祈祷:礼拝当番 讃 美 歌 377(神はわが砦) 主の祈り 93-5A 頌 栄 83(聖なるかな) 祝 祷 後 奏
- 教会学校 9:00「義の奴隷」(ローマの信徒への手紙 6,15-23) 内山伸子
- オリーブ会 CS分級時、牧師館、担当:内山伸子
本日の集会
- 聖歌隊練習 礼拝後 11:45-12:45 会堂
今週の集会
- 祈り会 2月12日(水) 10:30-11:30 A会議室。担当:内山伸子
次週礼拝等(2020年2月16日)予告
- 受難節前第2主日
聖書:イザヤ書2,1-5 ; テサロニケ 一 2,17-20
説教:「主イエスが来られるとき」 田中健三先生
司会:廣石望 奏楽:中村今日子 讃美歌340, 474, 29
- 教会学校 9:00「神の力、知恵であるキリスト」(コリントの信徒への手紙一1,18-25) 廣石望
- ガリラヤ会・壮年会(合同) 礼拝後11:45-13:00 会堂。 中村哲さんのDVDを観賞します。
今後の予定(教会内)
- ジャズ演奏会 3月29日(日)午後。出演:緑川英徳(アルトサックス)、西川直人(オルガン)、正清 泉(ドラムス)
- イースター 4月12日(日)
- 定期教会総会 4月26日(日)
今後の予定(教会外)
- 平和宣言全国研修会「平和宣言の改訂について知る」会 2月24日(月・祝) 日本バプテスト相模中央キリスト教会(中央林間駅より徒歩 5 分)
- 研修会(要申込) 9:30〜12:30
- 公開講演会(申込不要) 14:00〜17:00 講師:中村吉基牧師
2月定例役員会報告(抄録)
報告事項
- (牧師)多磨霊園の共同墓地に、3枚目の墓誌を発注ずみ。
- (CS)みかん狩りを予定。
- (会員)連絡先アンケートを回収中。
- (礼拝音楽)3月に奏楽者会を予定。
- (伝道)『教会たより』クリスマス特集号を3月に発行予定。
協議事項
- 次期主任担任教師の4月着任を準備中。5/24(日)就任式を予定。
- 1名の転入、1名の転出を、それぞれ承認。
- 対外献金送付先を2月後半に選定予定。
その他は省略します。(廣石望)
牧師室から
「一切誓うな(マタイ5,8)」から最初の英語聖書へ
聖書の英語訳は14世紀に英国で活躍した乞食宣教者たちから生まれたことを講解説教に付記したい。財力に支えられたローマ・カトリック教会とその聖職者たち、また、領主や国王の許で搾取されていた民衆に向かって、貧者の側に立ち、自らも貧者となって聖書を語る辻説教者の集団が現れた。彼らこそ、16世紀の宗教改革に向かって道を切り開いた先駆者達であった。その筆頭にジョン・ウイクリフ(1328〜1384)がいる。オックスフォードで学問を収め、神学を講じ、司教座聖堂参事に昇りつめながら神の声に聴き、文字を知らず、まして、ラテン語を理解しない民衆に聖書の言葉を届ける使命に目覚め、数名の同志と一緒に聖書を庶民が理解する英語に訳し、刷り上がった原稿を乞食司祭らが街角や村の辻に立って語り伝えて行った。聖書はこのような貧しい者たちのためにあり、彼らこそ、イエス・キリストが伝えた福音を理解する備えを持った人々であるとの信念が、聖書の翻訳と布教の支えになっていた。
ウィクリフが一人の学者から聖職者として位階の頂点を目指すことも出来た筈であるが、司教座の職務を負って1374年に教皇庁使節としてリヨンに交渉のため出張した際に、放漫な富に奢れた教皇庁に失望を覚えて帰国する。それはルターが若き修道士として建設中の聖ペテロ寺院を見て失望したのに類似している。聖書を読み、神の声に聴き、福音宣教者として研鑽を積んできたウィクリフは同志を募って聖書に基づいた教会と共同体の建設に邁進する。キリスト者にとって唯一の権威の源泉は聖書であり、信徒は自国語(英語)で聖書を読み、自ら聖書に聴くべきである、と主張した。
同志たちが権力者から弾圧され、逮捕された時に備えて、「一切、誓うな」との聖書の教えに従い、黙秘を貫いたので「口ごもる(loll)者たち(Lollards)」と渾名された。ローラーズ運動はウィクリフ死後も存続し、聖書の英訳はW.テインダルへ受け継がれて行く。堕落した司祭から執行された聖餐は無効であると唱え、独自の聖餐論を展開したので大学を追われ、死後、宗教会議で破門、遺骨は火刑された。 (陶山義雄)