Shimako F一覧

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「神の言葉に委ねる」創12:1-9 中村吉基

「あなたは生まれ故郷、父の家を離れてわたしが示す地に行きなさい」という神の声をきいてアブラハムが実行したのは彼が75歳の時であった。彼は無鉄砲であったのではない、ひたすら神の言葉に従うと決心していたのである。彼の神さまに委ねて生きる姿に学ぶべきである。召命とは「神が自分に何を望んでいるのか」を考えることだが、それを応えて従うことが献身である。私たちの内面は「執着」や「安定」を求めてしまいがちであるが、神さまは私たちを呼んでくださっている。神さまは私たちに必要なものをすべて備えてくださっていることを信じてみ言葉を信じ、神さまが示す地へ行けるようにしたい。

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「宗教改革とエキュメニズム」ガラテヤ3:26-28 藤原佐和子

エキュニズムは「教会の一致」を目指す運動と言われるが、イエスの祈りに共鳴する信仰運動であり分断に取り組むことが特徴である。宗教改革も分断であるが、宗教改革運動のモットーは「教会は絶えず改革し続ける」というものであった。16世紀に福音の理解をめぐって分裂したカトリックとルターはその後20世紀まで互いに無関心であった。1960年代から対話が始まり1987年に新共同訳聖書として実り、1999年「義認の教理に関する共同宣言」としてもはやお互いを断罪しないと宣言する。宗教記念改革日は16世紀の分断からその後の一致、これからの改革を思い描く日、イエスの語る「神の国」のヴィジョンを、少しづつ私たちが働きを担い、神を信頼することがたえざる改革のカギとなる。