待降節第2主日礼拝
待降節第2主日礼拝 午前10:30 司会・説教:陶山義雄 奏楽:槙和彦 点 火 242(主を待ち望むアドヴェント)1-2節 前 奏 (黙祷) 招 詞 ローマの信徒への手紙13,12 讃 美 歌 229(いま来たりませ) 交 読 詩編42編(讃美歌21巻末「交読詩編」p.46) 聖書朗読 エゼキエル書22,23-31 (旧p.1330) マタイによる福音書5,21-26 (新p.7) 祈 祷 説 教 「怒りを主に委ねて和解の勤めを」 (「山上の垂訓」講解説教第4回) 陶山義雄 祈 祷 讃 美 歌 183(イエスの御名に) 献 金 感謝祈祷:礼拝当番 讃 美 歌 378(栄光は主にあれ) 主の祈り 93-5A 頌 栄 29(天のみ民も) 祝 祷 後 奏
- 教会学校 9:00 「キリストの系図」(マタイによる福音書1,1-17) 中村今日子
- オリーブ会 CSと合同です。
本日の集会
- 聖歌隊練習 礼拝後11:45-12:45 会堂
今週の集会
- 祈り会 12月11日(水) 10:30-11:30 A会議室。担当:渡辺紀子
次週礼拝等(2019年12月15日)予告
- 待降節第3主日
聖書:イザヤ書2.1-5 ; マルコによる福音書 2,13-17
説教:「イエスは誰を招くのか」田中健三先生
司会: 廣石望 奏楽:鈴木伶子 讃美歌 58, 231, 29
- 教会学校 9:00 「主が共におられる」(マタイによる福音書1,18b-23) 村上進
- ガリラヤ会 礼拝後、A会議室
- 壮年会 礼拝後、B会議室
- 臨時役員会 各会終了後、A会議室
集会予定等
- 下北沢クリスマスキャロリング 近隣の9教会、商店会合同。「しもきたスクエア」(ピーコック前) 12/7(土)、12/14(土)、12/21(土) 15時〜 参加自由。 チラシを配ります。 詳細は掲示をご確認ください。
今後の予定
- クリスマス
- 12月22日(日)クリスマス礼拝(10:30〜)祝会(12:15〜) CSクリスマス(14:45〜)
- 24日(火)聖夜燭火礼拝(19:00〜)、ミニコンサート(19:30〜、櫻井ルシアナ未土里さんによるオルガン)、キャロリング(20:00〜)
牧師室から
死海写本とイエスの言葉
死海写本は聖書を研究する者にとって20世紀に発見された最大の学術的史料・遺産であると云っても過言ではない。その影響は教会や信徒にとっても計り知れない恩恵である。死海の北西・クムランの断崖に掘られた洞穴から旧約のヘブライ語写本が100巻以上も出土し、旧約聖書の他にも、その注解や、外典、さらには教団独自の文書である「宗規要覧」、「感謝の詩編」、「光の子と闇の子の戦い」など、写本の数は600巻を越えている。なぜ、このような文書が前1世紀からイエス時代を超えて200年程に渡り作成されたばかりでなく、秘密裏に洞穴に収められ、しかも20世紀(1948年)まで未発見のままであったのか。それはユダヤ戦争(AD68〜70)が迫り、ユダヤが国家としての統率をローマによって失い、やがて国土無き流浪の民となる危険を察した彼らが、その直前、クムラン宗団の財宝とも云える、彼らの修行の一つであった経典筆写による文書などを地中に埋めてこれらを後世に残そうとしたからであろう。
クムラン宗団はバビロン捕囚より帰還した(前538年)民衆の中で、既に育成されていた敬虔主義者のグループがギリシャ時代(前2世紀)にユダヤ教弾圧を逃れてファリサイ派から分離し、修道院的生活を始めた禁欲的教団である。イエス時代には既に存在していたが、洗礼者ヨハネも類似している。禁欲、洗礼、聖餐を重んじ、世の穢れを忌み嫌い孤高の集団を営んでいた。義の教師に導かれメシアを待望する終末待望の一団であった。本日のテキストでは、「兄弟に向かって『バカ』と云う者、また、『愚か者』」と云う者への処罰に、重軽をつけているが、説教で指摘する通り、これは宗規要覧に照らし合わせて初めて、イエスの主張が鮮明に理解できるようになったのである。また、「隣人を愛し、敵を憎め」(マタイ5:43)について、後半にある「敵を憎め」は旧約正典には見出せなかったが、これも「宗規要覧」(?,9〜10)に記されている:「すべての光の子らをおのおの神の会議に入るべきその地位に応じて愛し、すべての闇の子らをおのおの神の報復に入るべきその罪に応じて憎むこと。」に結びつく。こうしてイエスの批判がより鮮明になる。 (陶山義雄)