受難節前第1主日
受難節前第1主日 午前10:30 司会・説教:陶山義雄 奏楽:槙和彦 前 奏 (黙祷) 招 詞 エフェソ 5,14 讃 美 歌 160(深き悩みより) 交 読 詩編90編1-12(讃美歌21巻末 「交読詩編」p.100) 聖書朗読 申命記34,5-12 (旧p.1401) コリントの信徒への手紙二 12,1-10 (新p.322) 祈 祷 説 教 「臨死体験から救いの命へ」 陶山義雄 牧師 祈 祷 讃 美 歌 183(イエスのみ名に) 献 金 感謝祈祷:礼拝当番 讃 美 歌 294(ひとよ、汝が罪の) 主の祈り 93-5A 頌 栄 25(父・子・聖霊に) 祝 祷 後 奏
- 教会学校 9:00「イェスの祈り」(ヨハネ福音書17,1-26) 村上 進
- オリーブ会 CS分級時、A会議室 担当:村上 進
本日の集会
- 定例役員会 礼拝後 A会議室
今週の集会
- 祈り会 3月6日(水) 10:30-11:30 A会議室。
村上伸牧師の「使徒信条」講解説教の録音を聞き、共に祈ります。(9)「われは聖霊を信ず」 担当: 臼井馨 渡辺紀子
次週礼拝等(2018年3月10日)予告
- 受難節第1主日
聖書:民数記21,4-9;ヨハネによる福音書3,14-21
説教:「明らかになるため」廣石 望
奏楽:中村今日子
讃美歌:296, 300, 25
- 教会学校 9:00「裏切られ逮捕される」(ヨハネ福音書18,1-11) 田中綾乃
- 聖歌隊練習 礼拝後11:45-12:45 会堂
2月出席数報告
男 女 計 3日 主日礼拝 9 18 27 教会学校 子ども 1 3 4 おとな 2 2 4 6日 祈り会 1 4 5 10日 主日礼拝 7 27 34 教会学校 子ども 0 5 5 おとな 4 6 10 13日 祈り会 1 3 4 20日 主日礼拝 10 22 32 教会学校 子ども 0 5 5 おとな 4 4 8 24日 祈り会 2 1 3 27日 主日礼拝 10 23 33 教会学校 子ども 2 8 10 おとな 4 6 10 31日 祈り会 3 2 5
牧師室から
キューブラー・ロス:死にゆく者が辿る5つの段階と臨死体験
Elizabeth Kuebler-Ross(1926〜2004)の著書『死ぬ瞬間』(原題はON DEATH & DYING:訳せば「死と死ぬことについて」)ではガン告知を受けた患者が辿る5つの段階を巡る第1巻と、臨死体験を巡る続巻が有名である。ガン告知を受けて死に行く者の多くは、現状を「否認して孤立化」を招いて行く。しかし病状の進行に伴い事態を受け入れざるを得なくなると、第2段階である「怒り」に陥る。なぜ自分だけが不治の病を受けたのか。運命を呪い、八つ当たりの反抗を繰り返す。しかし病の更なる進行には勝てず、第3の「神頼み」に入る。願いは「神との取引」で、日本ではお馴染みの願掛けである。しかしこれは最終段階から見れば、擬似的宗教性であり、自我の延長に他ならない。全てが塞がれている状態で患者は第4の「深い絶望」に襲われる。食べる意欲も、生きる望みもなく、云わば、生ける屍となってベッドに寝ている。だが、ここで奇跡が起きる。医療や介護チーム、牧師でも出来なかったことが、患者自身によって目覚める第5・「受容」の段階を迎える。苦しみの中でも笑顔をもって訪ねてくる者たちを迎え、医師には「この病が治らなくても、どうか私を医学の進歩のために実験材料に使って下さい」と云う。他者性の回復であり、真の宗教性である。
臨死体験者も同じような恵みに与かって、今までの人生が一変する、とロスは言う。蛹が繭から美しい蝶になって空を舞い、ベッドに戻って生き返った臨死体験者は、美しい情景と、先に死んだ一番愛する人たちと出会いを体験する。そこに守護天使や神、キリスト、仏など、文化によって迎える相手の名称は異なっても、共通の体験に包まれている。それは、無条件の愛、共感、赦し合い、現世にいたときに私達がどんなに悪く、罪悪感に囚われていても、全てが赦されて「絶対的・全体的無条件の愛と出会い、信じられないほど美しい、忘れることの出来ない、人生を変えてしまうような体験」を臨死体験者の誰もが語ってくれる、とキューブラー・ロスは述べています。本書を読むと、嬉しいことに、死を恐れる理由は何もなくなります。(陶山義雄)