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三位一体後第12主日礼拝

三位一体後第12主日礼拝

2007年8月26日

  三位一体後第12主日礼拝  10:30
司会・説教 廣石  望
奏      楽 玉嵜順子
前      奏
招      詞 (ロマ12,11)
讃  美  歌 57
詩編  交読 詩146編 (p.159)
旧約  聖書 エレミヤ書 20,7-13 (p.1214)
新約  聖書 使徒言行録 9,1-20 (p.229)
祈      祷
説      教 「主よ、あなたはどなたですか」
祈      祷
讃  美  歌 430
献      金
主  の  祈 93-5
頌      栄 25
祝      祷
後      奏
			

報 告 (ご高齢の方、お疲れの方は、讃美歌を歌う際、着席のままで結構です)

本日礼拝後

  •  特に何もありません。

今週の集会

  •  特に何もありません。

 

次週(9月2日)予告

  • 教会学校 9:00
  • オリーブ会 9:30

 

報告

  • 夏の休みについて 例年通り、8月中は教会学校礼拝主日礼拝以外のすべての教会活動を休みます。9月2日から再開。
  • 「中越沖地震」救援募金 8月と9月の両月、募金箱を受付に置きますので、皆さんのご協力お願いします。
  • 村上牧師 8月15日から31日まで夏の休暇。9月2日(日)の礼拝と役員会から全面的に活動を再開します。

 

牧師室から

 最近、日高六郎(著)『戦後思想を考える』(岩波新書、1980年)を読み返して、いろいろ考えさせられました。25年以上前の本です。

 そこには著者が戦争中のことを大学で話すと、ある学生が「私の知らないことばかりでおもしろい。昔の歴史という感じね」と反応したとあります。その学生はもう50歳ほどのはずで、私とほぼ同年代です。実際私も「知らないこと」がたくさん書いてありました。

 例えば獄中にあった三木清が、敗戦から一ヶ月以上たった9月26日に獄死したこと(おそらくは巧妙に仕組まれた殺人)。思想政治犯が解放されるべきことについて、日本人の誰一人として思いつかなかったというのです。しかもこのニュースに驚いた通信社の外国人記者が、当時の内務大臣にインタヴューしたところ、「思想取締りの秘密警察はなお活動しており、反天皇宣伝を行う共産主義者は、治安維持法によって容赦なく逮捕する」と公言して、これが当時の占領米軍将校向けの新聞に掲載されたそうです。日高氏は「日本人民の無力ということと同時に、日本政府のおどろくほど敏感な秩序感覚と、鈍感きわまりない人権感覚」に言及します。

 そういえば2004年4月、イラクで日本人の若者三人が武装集団に拘束され、人質になった事件では、政府が「やらせではないか」「勝手に行った本人たちの自己責任だ」と主張し、これにたくさんのマスメディアが同調して、被害者やその家族までも非難したものでした。

 日高氏は1948年12月の新聞に、7人のA級戦犯の処刑と、岸信介を含む19人の釈放の記事が出ていることにも注意を促し、後の歴史を見るとき、処刑よりも釈放の方がもっと大きな影響を与えたと言います。今年の8月23日、安倍首相は、極東国際軍事裁判で被告全員の無罪を主張したパル判事の遺族に、インドで面会しました。判事は、戦勝国が事後に法律を作って敗戦国の戦争犯罪を裁くことはできないと考えたそうです。それはともかく、靖国神社付属の遊就館の一角には、パル判事の大きな写真が掲げてあります。この符合!(廣石望)。