三位一体後第13主日礼拝
三位一体後第13主日礼拝 午前10:30 司会・説教:秋葉 正二 奏 楽:中村今日子 前 奏 黙 祷 招 詞 マタイ25,40 讃 美 歌 57「ガリラヤの風かおる丘で」 交 読 詩編71,1-13 (讃美歌,巻末「交読詩編」p.76) 旧約聖書 ネヘミヤ書13,23-37 (旧約p.762) 新約聖書 ルカによる福音書10,25-37 (新約p.126) 祈 祷 説 教 「敵とは? 隣人とは?」 祈 祷 讃 美 歌 438「若き預言者」 献 金 主の祈り 93-5A 頌 栄 祝 祷 26「グロリア グロリア グロリア」 後 奏
- 教会学校 「神の国」(ルカ12,32) 尼野大樹
(CSは来週から分級が始まります)
- オリーブ会 (来週から再開です)
本日礼拝後
- カンファレンス準備委員会 礼拝後1時間程度 A会議室
今週の集会
- 祈り会 9月2日 10:30-11:30 A会議室
次週(2015年9月6日)予告
- 三位一体後第14主日
聖書:申命記17,14-20 ヨハネによる福音書19,17-22
説教:「権力批判の信仰的根拠」司会・説教:秋葉正二 奏楽:森 友紀
讃美歌 16, 280, 27
- 教会学校 「五千人の給食」(ルカ9,17)内山伸子
集会予定等(詳細は掲示でご確認ください)
(教会内)
- 第3回教会カンファレンス 9月13日(水) 礼拝後、昼食をとり、グループ対話、全体集会と続き、15:00閉会です(申込要)。
(教会外)
- 戦後70年、東京教区平和祈祷会 9月2(水) 13:30-16:30 富士見町教会(主催:東教区)
- 戦争法案反対国会前集会 9月3日(木) 18:30より衆議院第2議員会館前
- 戦争法案廃案!日比谷大集会 9月9日(水) 18:30〜日比谷野外音楽堂
- 戦争法案反対国会前集会 9月10日(木) 18:30〜国会正門前
- 戦争法案廃案!国会正門前大集会 9月11日(金) 18:30~ 国会正門前
牧師室から
今年の四月、新聞の訃報欄に船戸与一の名が載った。初めて彼の著作を読んだのは30年も前のことだ。
筑摩文庫の『叛アメリカ史』。米国観がかなり変わってしまった。正史は権力が産み出したものであることをその時からはっきり自覚するようになった。船戸は出版社勤務時代に上掲のルポを著したが、小説を書くようになってからの活躍は目を見張るものがある。私は彼の著作をほとんど読んできた。彼の作品は冒険小説とされているが、それは作品の舞台が、彼が自分の足で回って歩いた地であることによる。『砂のクロニクル』を読めば、中東という地を意識し始めるようになり、暦について調べずにおれなくなるし、武器の存在を通して戦争を考えざるを得なくなる。『猛き箱舟』を読めば、北アフリカの砂漠を思い浮かべ、自衛隊員の実態を調べてみたくなる。トランスシルバニア、ベネズエラ、ペルー、中国、満州、蝦夷等々、普段意識しなかった地をはっきり意識し始めるから不思議だ。彼の筆力と言ってしまえばそれまでだが、類まれなる好奇心と分析力に裏付けられていることに間違いはあるまい。それとある種の反骨精神にも惹かれる。それは弱小国古代イスラエルを舞台とする旧約聖書に見出される預言者等の信仰を基礎とする彼らの矜持に通じる。劇画「ゴルゴ13」は長期ベストセラーだが、その原作の幾つかは彼の手によるし、『国家と犯罪』を読めば、民族問題や国際政治について考えざるを得なくなる。宗教(キリスト教)を扱った作品もあるが、願わくばこのジャンルをもう少し深く掘り下げて欲しかった。惜しまれる人だった。合掌。 秋葉正二