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顕現後第4主日礼拝

顕現後第4主日礼拝  10:30
司会・説教 廣石 望
奏   楽 木下由美子
前 奏
招 詞 (2コリント5,17)
讃美歌  454(1-5節)
詩編交読 詩76編(p.82)
旧約聖書 列王記上19,1-12(p.565)
新約聖書 マタイ福音書17,1-9 (p.32)
祈  祷
説 教 「高い山に登る」
祈 祷
讃美歌 287(1-5節)
献金
主の祈 93-5
頌栄 24
祝 祷
後 奏
………………………………………
報 告

本日礼拝後
* 讃美歌練習 礼拝後約10分。会堂。485番を木下由美子さんの指導で練習します。
* そのほか特に予定はありません。牧師と話したい方はお声をかけて下さい。
今週の集会
* 祈り会 31日(水)10:30~11:30 会議室
Aで。ヨブ記22章を学び、共に祈ります。
次週(2月4日)予告
*教会学校 9:00
*オリーブ会 9:30
*受難節前第3主日礼拝 10:30
説教「この最後の者にも」
(マタイ20,1~16) 村上牧師
* 讃美歌練習
* 2月定期役員会
報  告
*村上牧師の牧師館滞在予定
◎31日(水)午前〜2月1日(木)午後
◎3日(土)午後〜4日(土)夕方

牧師室から
1月14日の礼拝説教では、礼拝後に予定されていた「現代聖書研究会」との関連で、鈴木祐子さんの講演内容を少し紹介しました。その中で彼女は、アリス・ミラー著『魂の殺人』から重要な示唆を得たと述べています。そこで、私も早速その本を買い求めて読んでみました。

 『魂の殺人――親は子どもに何をしたか』(山下公子訳、新曜社、1983年)という本です。2005年には27刷が出たといいますから、ずいぶん多くの人に読まれたものだと感心します。序でにお詫びしますが、説教の中で私はアリス・ミラーが男性であると申し上げたと思います。インターネットで検索した際、髭を生やした男性の写真が出て来たからです。「女性の名前なのになあ」と訝しみながら、私はミラーという人は男性だと思ってしまいました。ところが、翌日ある青年からメールが入り、ミラーが女性であるという証拠写真が送られてきたのです。お詫びして、訂正致します。

 さて、この本の原題はドイツ語で、「初めに教育があった」というものです。ミラーは先ず、「児童の肉体に対するひどい暴力や障害、勝手な利用だとか迫害は今では姿を消し(日本では姿を消したでしょうか?)、もっぱら精神的な残虐性が幅を利かすようになっている」と言い、それを「闇教育」と名づけています。

 この「闇教育」の諸相を私なりにまとめてみますと、こんな風になります。 1.大人は子どもの支配者である。 2.大人は神のように正・不正を決める。 3.大人は自分自身の内なる葛藤から生ずる怒りを子どものせいにする。 4.子どもに生き生きした感情が息づいているのは支配者にとって都合が悪い。 5.だから、子どもの意志はなるべく早く奪ってしまうに限る、等々。

 そして、西洋ではこのような「教育」がなされてきたために、どれだけ子どもの「魂が殺された」か分からない、ヒトラー(ナチズム)の残虐性もその結果だ、とミラーは言うのです。

 今、日本で「教育の再生」を叫んでいる人たちの中に「闇教育」的な傾向がないかどうか、検討してみる必要がありそうです(村上伸)。