宗教改革一覧

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「宗教改革とエキュメニズム」ガラテヤ3:26-28 藤原佐和子

エキュニズムは「教会の一致」を目指す運動と言われるが、イエスの祈りに共鳴する信仰運動であり分断に取り組むことが特徴である。宗教改革も分断であるが、宗教改革運動のモットーは「教会は絶えず改革し続ける」というものであった。16世紀に福音の理解をめぐって分裂したカトリックとルターはその後20世紀まで互いに無関心であった。1960年代から対話が始まり1987年に新共同訳聖書として実り、1999年「義認の教理に関する共同宣言」としてもはやお互いを断罪しないと宣言する。宗教記念改革日は16世紀の分断からその後の一致、これからの改革を思い描く日、イエスの語る「神の国」のヴィジョンを、少しづつ私たちが働きを担い、神を信頼することがたえざる改革のカギとなる。

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「真実は勝つ」使徒26:24-32 中村吉基

今週10月31日は宗教改革記念日、ルターの「95箇条の提題」を記念する日であるが、もう1人の旗手ジャン・カルヴァンの教会で用いられた「ジュネーブ詩編歌」を中心に礼拝を構成している。現代はカトリックとプロテスタントがかつてないほど大きく歩み寄っていて、宗教改革記念日を憶える教会が減っているともきくが、いつでも原点に帰る必要がある。今日の箇所パウロはアグリッパ王の前で弁明している。全身全霊で真実で理にかなったことを話したパウロは無罪を認められたが、ローマに渡り、そこでまた2年をすごす。その間各地の信徒へ手紙を書き「キリストの十字架の死によって神と人間は和解したのだ」と送る。かつてキリスト者を迫害すしていたが、復活のイエスに愛真実を知った。キリストの十字架を心に信じる信仰が有れば神は救ってくださる、パウロの中でこの福音は大きな喜びに変えられて行った。それと同じ信仰の喜びにルターやカルヴァンも気づき、プロテスタント教会に受け継がれている。パウロがどういう最期だったのかよくわかっていないが、パウロは知っていた、「真実は勝つ」と。