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終末主日(収穫感謝祭)礼拝

終末主日(収穫感謝祭)礼拝

終末主日礼拝  午前10:30
(収穫感謝祭)
    司会・説教:陶山義雄
    奏楽:中村今日子

前    奏  (黙祷)
招    詞  ローマの信徒への手紙13,11-12
讃 美 歌  230(「起きよ」と呼ぶ声)
交    読  詩編126編(讃美歌21巻末「交読詩編」p.143)
聖書朗読  イザヤ書50,4-9 (旧p.1145)
          ローマの信徒への手紙8,31-39 (新p.285)
祈    祷
説    教  「輝かしい勝利への確信」 陶山義雄
祈    祷
讃 美 歌  183(イエスの御名に)
献    金  感謝祈祷:礼拝当番
讃 美 歌  407(この世のすべては神の御業)
主の祈り  93-5A
頌    栄  26(グロリア、グロリア、グロリア)
祝    祷  
後    奏  
			

  • オリーブ会 CS分級時、牧師館。担当:村上進

 

本日の集会

  • 避難訓練・大掃除 礼拝後すぐ。
  • 説教CD送付作業 礼拝後、C会議室。

 

今週の集会

  • 祈り会 11月27日(水) 10:30-11:30 A会議室。担当:松原新吾

 

次週礼拝等(2019年12月01日)予告

  • 定例役員会 礼拝後〜15時 A会議室

 

今後の予定

  • クリスマス
    • 12月22日(日)クリスマス礼拝(10:30〜)祝会(12:15〜) CSクリスマス(14:45〜)
    • 24日(火)聖夜燭火礼拝(19:00〜)、ミニコンサート(19:30〜、櫻井ルシアナ未土里さんによるオルガン)、キャロリング(20:00〜)

 

牧師室から

テイリッヒが説く「現代社会の病根」

 Paul Tillich(1886-1965)はドイツ生まれの神学者・宗教哲学者である。ベルリンからテユービンゲン、フランクフルトで宗教社会主義を講じていた中で、ナチスに追われて1933年、アメリカに亡命して活躍した人物である。筆者は同師の最晩年にユニオン・神学校で教えを受け、幾度か礼拝説教を生で聴くことができたことは得難い体験であった。先生は日本の仏教にも深い関心を寄せ、早くから他宗教・他宗派との共同作業と働きを実践しておられた。それも学界や研究室に閉じこもるのではなく、今の時代が真に必要としている解決法を提起し、啓蒙に励んでおられたのである。

 現代人が、取り分け西欧人と西欧社会が抱えている問題の病根は、彼らが「宗教的関心」を喪失しているところにある、と云う。先生が指摘している「宗教的関心」とは、特定の宗教や宗派への関心、また、そこで為されている宗教儀礼や教えについての関心を指しているのではない。もっと普遍的問題への関心が失われている現況を危機として捉えている。

 即ち、「人生の意味は何か」、「人は何処から来て、何処へ行くのであるか」、また、「短い人生の広がりの中で、人は何になったら良いのか、何になるべきであるか」、などの問いに対する回答を求める意欲を喪失している。そればかりか、こうした問いを発することさえ、もはや失っている。現代社会が招いている諸問題の病根は先の問いに対する回答を持ち合わせず、問うことさえしない無宗教性にある。現代社会の西欧人は、かかる問いを発する以前に、自分が為さねばならない事柄を無数に抱え込んで、その中に埋没して自分を見失っている。今、何かしなければならない事柄で縛り付けられている。彼方には死が待ち受けているのに、あたかも不死身であるかのように終わりを無視して生きている。真の宗教性を回復する方策は、「これから何をしようか」を問うことを止め、自分を生かしているもの、生かされているもの、自分自身と他者との「究極的関心」(食物と並び、生存に不可欠な絆の中の絆)に気付くことである。師から受けたこの関心の一端を説教で触れさせて頂いた。(陶山義雄)