三位一体後第6主日礼拝(部落解放祈りの日)
三位一体後第6主日礼拝 10:30 (部落解放祈りの日) 司会・説教 秋葉正二 奏 楽 森 友紀 前 奏 黙祷 招 詞 イザヤ43,1 讃 美 歌 421「ウリエイウッソン」 リタニー(交祷) 週報裏面参照 旧約聖書 イザヤ書32,15-20 (旧p.1112) 新約聖書 マルコによる福音書14,3-9 (新p.90) 祈 祷 説 教 「壺を壊して」 祈 祷 讃 美 歌 419「さあ、共に生きよう」 献 金 主の祈り 讃美歌 93-5A 頌 栄 祝 祷 26「グロリア グロリア グロリア」 後 奏 報 告
- 教会学校 「天地のはじめ」(創世記1,1) 南山宏之
- オリーブ会 9:40-10:00 会議室A
本日礼拝後
- CSスタッフ打ち合せ 礼拝後
- 聖歌隊練習 礼拝後
今週の集会
- 祈り会7月15日(水)10:30-11:30 A会議室 (牧師不在のためレジュメを使います)
次週(2015年7月19日)予告
- 三位一体後第7主日(外国人の人権のために祈り、民族主義と平和を考える礼拝)
聖書:詩編84,1-13; ルカによる福音書19,11-27
説教:「救いを幻想の太陽にしないために」
讃美歌 360, 562, 83
説教:陶山義雄
奏楽:中村今日子
- 教会学校 「空と太陽と星」(詩編136,7) 中村今日子
集会予定等(詳細は掲示でご確認ください)
(教会内)
- ガリラヤ会 7月19日(日)礼拝後。「在日外国人と の日本語の勉強を通して」:渡辺峯。
- 青年会 7月19日(日)礼拝後。テーマ未定
- 壮年会は7、8月は休会です。
(教会外)
- 戦争法案反対! 日比谷集会 7月14日(火) 18:30〜 日比谷公園野外音楽堂
- 講演「安全保障法制の問題点」 7月15日(水) 18:30〜20:00 弁護士会館
牧師室から
東京ジャーミーを見学させて頂いて、私たちにとってイスラム教の世界が少しは近づいたかなと思ったが、よくよく考えて見ると、そんな単純なことではないと気づいた。以前オスマン・トルコのミレット制(帝国住民の保護と支配のために設定された多民族・多宗教の共有システム)について書かれた本を読んで以来、私はイスラム教は最も寛容な宗教と見なしてきた。現在「砂漠の宗教」という固定観念になっているイスラム教は、「サラセン帝国」時代を指し、地中海全域で千年も続いた一大文明である。もちろん「野蛮な宗教」ではなく、高度な学問が花開き、地動説も地球が丸いことも知られていた。都市には上下水道が完備されて、人々は快適な生活を享受していたそうである。
ところが今私たちの目の前に日々ニュースで入ってくる「イスラム」とはシリア、イラクに跨る「イスラム国(IS)」のことである。どうもこれは正当なイスラムではないことがはっきりしてきた。同様に、アフガニスタン、パキスタンの「タリバン」もイスラムではないし、ナイジェリアの「ポコ・ハラム」もイスラムではない。たとえイスラムを名乗ったとしても邪宗派と見なしたほうがよい。ISの起源はサウジアラビアだが、同国のイスラムは過激な原理主義のワハブ派だ。しばらく前に著名なブロガーが穏健な民主化を唱える記事を掲載したら、裁判なしに投獄され、罰金に加えて千回のむち打ち刑を科せられたことは記憶に新しい。同国の移民労働者は裁判でアラビア語の通訳も付けてもらえず、投獄理由も分からないという。公開斬首刑があり、手首切り落とし刑も行われている。こういう国が中東最大の米国の同盟国である。ISは単なるテロ組織ではなく、占領地をもっているので爆弾製造などもできるが、イデオロギーが見えてこない。
国連を無視して有志連合(米、英、仏、独、加など)が空爆をしているが、無人機爆撃も多く、民間人が犠牲になっている。これではISを壊滅できないだろう。邪宗派ゆえにやがて社会基盤を失い自滅するのを待つしかないのだろうか。日本は関係ないと片付けてしまわないで、私たちも真剣に打開策を考えなければならないと思う。本来のイスラム教がキリスト教の敵ではなく、地球上で一緒に生きていかねばならない仲間であることに気が付いたのだから。 秋葉正二