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受難節第4主日礼拝

受難節第4主日礼拝

受難節第4主日礼拝  10:30
  司会・説教:秋葉正二
  奏      楽:森 友紀
前    奏  (黙祷)
招    詞  (「ヨハネによる福音書」12,24)
讃 美 歌  312(紅海を渡り)
交 読 文  「詩編」92,13-16(讃美歌後ろp.103)
旧約聖書  申命記 8,1-10 (旧p.294)
新約聖書  ヨハネによる福音書12,20-26 (新p.124)
祈    祷
説    教  「マナを食べて生きる」
祈    祷
讃 美 歌  529(主よ、わが身を)
献    金
主 の 祈  93-5
頌    栄  25(父・子・聖霊に)
祝    祷
後    奏
			

  • 教会学校 9:00〜 「光の子として歩む」(エフェソ5:8) 齊藤 和夫

本日礼拝後

  • 月例懇談会 礼拝後小休止の後、会堂で

 

今週の集会

  • 祈り会 4月2日(水)10:30-11:30 会議室A。「死刑をめぐる聖書のイスラエル法(4)」

 

次週(4月6日)予告

  • 教会学校 9:00〜 「楽しい春」(雅歌2,12) 村上 典子
  • 定期役員会 12時半-2時半

 

今後の予定

  • 棕櫚主日礼拝 4/13(受難週入り)
  • イースター 4/20(CSフェスタ)
  • 教会総会 4/27 礼拝後

 

報告

  • 3月26日 午後1時半より教会で、故M・Kさんの葬儀を行いました。皆さまの心のこもったお手伝い、有難うございました。
  • CSでは中高生の分級活動を開始します。齊藤和夫・南山宏之・中島貴子さんが担当してくださいます。また新年度よりCS保護者を対象にオリーブ会を始めます(担当:秋葉牧師)

 

牧師室から

 九州教区時代、たくさんの素晴らしい人たちに出会ったが、筑豊に住む記録作家の林えいだい氏は間違いなくその一人であった。筑豊福吉伝道所の犬養光博先生とのつながりで何度かお会いしたが、その話は強烈で忘れようにも忘れられない。林さんは筑豊から小倉へ出る山麓の神社の生まれである。1940年(昭和15年)夏、幼い彼は神主の父寅治氏と日課で神社に参る際、床下に人の気配を感じた。おびえた顔の男が数人。服はボロボロ、けが人もいる。炭鉱から逃げて来た朝鮮人坑夫だった。国策による計画移入(強制連行)で無理矢理連れて来られた人たちで、過酷な労働環境に耐えられずに脱走してきたのだった。父の寅治氏は彼らに優しく、自宅で食事を与え、手当てをして逃がした。

 これを繰り返した結果、43年春に脱走朝鮮人をかくまったことが発覚、特高警察の拷問を受け父寅治氏は死ぬ。終戦後、二人の朝鮮人が訪れ「あの時のお礼に」と十円札を置いていった。戦後、林は父を殺した警察官を特定し、殺すつもりで包丁を懐にしのばせて面会する。その時、「殺すな」という聖書の言葉が頭に浮かび、復讐を思いとどまることができたという。不思議なことだ。

 林さんは早稲田大学中退だが、当時の学友に五木寛之や永六輔がいる。五木は大河小説「青春の門」の筑豊弁の校閲を林に依頼している。僕は林さんに出会ってから神社や神主さんへの思い込みが消えた。神さまは正義を行うために、必要とあれば誰でも用いられるのだろう。在日大韓小倉教会の崔昌華先生に連れられて、あるお寺に保管されていた大きな長いつづら(中身は激しい労働の末に死亡した名も残されていない朝鮮人坑夫たちの骨)を見た時の衝撃が忘れられない。日本の戦後責任はまだ果たされていない。   (秋葉正二)