受難節(四旬節・レント)第5主日
教会からのお願い
コロナウイルスの感染者が増大しております。インターネット環境をお持ちの方は、できる限りご自宅で礼拝のライブ配信をご利用ください。
- ⇒ Zoomで参加する
(※マイクをミュートしてご参加ください。Zoomアプリのインストールが必要です)
- ⇒ YouTubeライブ
お時間になりましたら、このページを再読み込み後、上記リンクをクリックしてください(ライブ終了後も録画で視聴いただけます。)
受難節第5主日礼拝 午前10:30~11:10(短縮形式) 司会:中村吉基 説教:陶山義雄 奏楽:ヒムプレーヤー 前 奏 (黙祷) 招 詞 ローマの信徒への手紙13:12 讃 美 歌 454(愛する神にのみ 1~4節) 聖書朗読 詩編22:1~9,20~24 (旧p.852) マタイによる福音書 7:24~29 (新p.12) 祈 祷 説 教 「嵐にも死にも動じない土台」陶山義雄 祈 祷 (山上の垂訓・最終回講解説教) 讃 美 歌 518(主にありてぞ) 献 金 感謝祈祷:礼拝当番 主の祈り 93-5A 祝 祷 後 奏
- 教会学校 9:00「かみさまのちから」コリントの信徒への手紙一 3:6 廣石望
お知らせ
- 礼拝献金は礼拝前に受付でお献げください。
- 礼拝堂では前にシールの貼られている座席のみをお使いください。
- イースター(4/4)、ペンテコステ(5/23)礼拝で洗礼、入会をご希望の方は中村牧師までお申し出ください。
今週の集会
- 祈り会(Zoom) 3月24日(水)10:30~11:30。次週の礼拝の福音を読み、わかちあいをしています。*出席希望者は中村牧師までお知らせ下さい。Zoom参加招待メールをお送りします。
次週予告(2021年3月28日)
- 棕梠の主日(受難週)礼拝
聖書:イザヤ書 50:4~9前半、マルコによる福音書 15:25~39
説教:「十字架を見つめながら」中村吉基 讃美歌: 307、300
- 教会学校 9:00「かみさまからのおくりもの」ペトロの手紙一 4:10 田中綾乃
お知らせ
- 先週(3/14)と本日の礼拝堂のお花は故MKさんのお誕生日(3/14)と召天記念日(3/22)に際してHMさんから献げられました。
牧師室から
最良の時である死
「死は神が備えておられる最良の時である」と云う言葉は使徒言行録17章28節を元に作られた讃美歌(Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit)に由来する。J.S.バッハはこのコラールを織り込んでカンタータ106番を残している。哀悼礼拝でも用いられ、この教会で行われる葬儀でも、良く前奏として鈴木伶子さんにより第1曲目がオルガンで奏されている。この序奏(シンフォニア)に続く第2曲では「人が死ぬ、と云うのは旧い契約である。さあ、主よ、来てください」と歌われる。第3曲は信徒(死者)に準えて、「あなたの御手に我が霊を委ねます。慕い仰ぐ主なる神よ。」イエスは応える「あなたは今日、私と共に楽園に入ろう。」と交唱が続く。最後は合唱で信徒全員が唱和して閉じる:「平安と喜びをもって、私の心も思いも満たされて、心安らかに、神が約束しておられる眠りにつこう。」
私達が「神のご計画によって生き、働き、そのご計画の中で死を迎える」と云う信仰は、バッハによる、殆どの作品にも貫かれている。その作品が哀悼儀礼に関わる場合には、テーマが直接その中心に置かれているので分かり易い。カンタータ161番と56番を挙げておこう。両作品ともに教会暦では終末主日近くで用いられている。
先ず、第161番「来たれ、甘い死の時よ」はクリスチャン・クノールのこの讃美歌を初めと終曲に置き、ナインの町でイエスが死んだ若者を甦らせた故事を想起させる。「青ざめた死は、私の朝焼けに変わり、栄光と天の歓喜へ昇るのだ。」クノールの歌詞を用いながら曲は、かの有名な「血潮したたる」の旋律を合唱で高らかに歌いつつ閉じている:「確かに肉体は土の中で蛆虫に食い尽くされても、キリストによって美しく清められ、太陽の光を放ち、苦しみもなく、天の喜びにひたり、死は私を何ら損なうこともない。」第56番「私は喜んで十字架を担おう」は全5曲ともバスの独唱カンタータである。イエスの十字架を担いつつ、己の死を乗り越える歌である。「ついに、ついに、私は自分の軛から解放される。そして、私は主の力に与かって鷲のように飛ぶ。空を飛び回っても疲れることもない。・・・・・・あなたを通して御国に入り、最も麗しいイエス様の身元に居るのだから。」 山上の垂訓・最終(16)回・講解説教を閉じるにあたり、「岩を土台」とする信仰の証としてバッハの作品にも与かりたい。(陶山義雄)