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受難節第5主日

受難節第5主日

受難節第5主日礼拝 午前10:30
    司会・説教:廣石望
    奏楽:小野千恵子

前    奏  (黙祷)
招    詞  ヨハネによる福音書12,24
讃 美 歌  297(栄えの主イェスの)
交    読  詩編52編(讃美歌21巻末「交読詩編」p.57)
聖書朗読  ゼカリヤ書8,18-23 (旧p.1488)
          マルコによる福音書14,22-25 (新p.91)
祈    祷
説    教  「多くの人のため」 廣石望
祈    祷  
讃 美 歌  296(いのちのいのちよ)
献    金  感謝祈祷:礼拝当番
主の祈り  93-5A
頌    栄  26(グロリア、グロリア、グロリア)
祝    祷  
後    奏  
			

新型コロナウィルス感染症への対応方針

  • CS 礼拝と分級、主日礼拝、各会活動、役員会、祈り会など、一切の教会活動を停止します。
  • 4月26日に予定されていた教会総会も当面延期いたします。
  • 教会ホームページの説教データ(文字、音声)は、礼拝が実施されなくても掲載します。また郵便等による牧会活動も活発化させる予定です。

 

次週(2020年4月5日)に予定された礼拝次第

 

今後の予定(教会内)

  • 中村吉基牧師 主任担任教師就任 4月1日
  • イースター 4月12日(日) 礼拝、各集会中止
  • 定期教会総会 当面延期
  • 中村吉基牧師就任式 司式:西南支区長 生原美典牧師。日程はあらためて検討中。

 

牧師室から

 いま最もウィルスの脅威に晒されているのは、路上生活者や、フリーランスの文化芸術活動を含めてアルバイトの時給形式で生活費を稼ぐ人たちだ。景気よりもまず生命への支援が望まれる。

 私たちの教会は4月も活動停止を続ける。諸教会の対応は多様だ。日本基督教団は、「教会が礼拝をささげない(中止する)ということはありません。礼拝は集会でもイベントでもないからです。たとえ礼拝堂に集うことがなくとも、〈教会は礼拝をささげる〉ということを大切にしてください」と伝え、判断を個々の教会に委ねる(3/27)。

 他方、カトリック東京大司教区や日本聖公会東京教区は、3月より礼拝(公開ミサ、公祷)を閉じている。前者は、その「一番の理由は、自分が感染しないようにするためでなく、意識しないまま感染源となり、他の方を危険にさらす可能性を避けるためです」と説明する(3/23)。私たちの判断も同じだ。

 ドイツの教義学者E・ユンゲルは、〈神は非必然的(不要)だ〉という近代無神論との対話で、およそ次のように言う。「必然(必要)は、たいてい何か別のことのためにそう言われる。他方で、必然を超えるものは、それ自体のゆえに興味深いが、すべてそれ自体のゆえに興味深いものが必然を超えるとは限らない。そうなのは、存在と非存在を決する神だけだ」(1977年)。

 たしかに今は、不要不急の活動を避けるのがよい。他方で医療体制の確保は、健康を守るために必然的(必要)だ。そのさい礼拝や教育や音楽などは、今は「不要不急」に分類されるかもしれないが、本来それ自体のゆえに興味深く、尊い。宗教や文化はたんなる商品でなく、私たちの精神活動そのものだからだ。そうした分野で働いている人々を守りたい。

 しかし、私たちの精神活動をそもそも可能にするのは、「死者に命を与え、存在していないものを呼び出して存在させる神」だ(ロマ4,17、新共同訳)。だから神は、たんなる必然を超える。神への崇拝も、状況の要請という必然性に拘束されない。礼拝に集まれないのは、とても辛い。それでも私たちは、会堂での礼拝というかたちを一時的に離れても、神への祈りと賛美を止めない。 (廣石望)