サムエル記一覧

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「イエスの指し示す道」ヨハネ14:1-12 中村吉基

今日は「告別説教」と言われる箇所である。イエスの人柄や今まで聞いたこともないような「自分を生かしてくれる」教えを信じ従ってきたのにこの別れをきいて混乱した弟子たちに、イエスは「心を騒がせるな」と言い、自分を神のもとへ行く「道」であると続けた。その道とは「心から人を赦しなさい」というものである。また助けが必要な人があれば「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」と言う。福音の言葉を自身の生活にとりいれなければ聖書は「むなしい道徳の教科書」になってしまうが、神は主イエスを信じる者にこの道を進ませる力を与えてくださる。原始教会でも様々な軋轢があったが信仰と聖霊に満ちた人々が解決する中で、教会は神の共同体であり、人は神に似せて作られたものであり、皆が大切にされる居場所であることを示した。私たちの教会もそれに倣い、今年度の年間聖句「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」を覚えて証ししていこう。

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「狼なんか怖くない」ヨハネ10:11-18 中村吉基

羊飼いにとって自分の羊はとても大切であるが、羊飼いとして雇われたものは狼に襲われた時などは身の危険を感じると羊を捨ててしまう。イエスはこのたとえ話をもって本物の愛に生きる人とご都合主義をわけ、イエスは良い羊飼い、羊のために命を捨てるという。続けて命を捨てることもでき、それを再び受けることができるといい、のちの復活の説明を試みている。私たちの周囲には武力や権力の濫用、身勝手さなどの「狼」がいる。イエスはその反対「仕えられるためではなく、仕えるために来た」の言葉通り、命を捨てて尽くして下さった。私たちは「羊飼い」にはなれないが、命を捨てるほどに愛して下さったイエス様を感謝して進んでいきたい。