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三位一体後第19主日(宗教改革記念音楽礼拝)

三位一体後第19主日(宗教改革記念音楽礼拝)

三位一体後第19主日礼拝 午前10:30
(宗教改革記念音楽礼拝)
    司会・説教:廣石望
    奏楽:中村今日子


前    奏  (黙祷)
招    詞  ガラテヤの信徒への手紙3章29節
讃 美 歌  20(主に向かってよろこび歌おう)
交    読  詩編130編(讃美歌21巻末「交読詩編」p.145)
聖書朗読  創世記15,2-6 (旧p.19)
          フィリピの信徒への手紙1,19-26 (新p.362)
祈    祷
讃 美 歌  455(神は私の強い味方)1-3、6節
説    教  「生きること/死ぬこと」 廣石望
祈    祷
讃 美 歌  152(みめぐみふかき主に)
献    金  感謝祈祷:礼拝当番
主の祈り  93-5A
頌    栄  27「父・子・聖霊の」
祝    祷  
後    奏  
			

  • 教会学校 9:00 「ペトロ、エルサレム教会に報告」(使徒言行録11, 1-8) 中村今日子
  • オリーブ会 CS分級時、牧師館。担当:原田由加

 

本日の集会

  • CSスタッフ会 8:10〜 ロビー

 

今週の集会

  • 祈り会 10月30日(水) 10:30-11:30 A会議室。担当:村上進

 

次週礼拝等(2019年11月3日)予告

  • CSスタッフ会 8:10〜 ロビー

 

今後の予定

  • N.T.さん納骨式 11月4日(月)11時〜 多磨霊園教会墓地
  • 召天者記念礼拝 11月10日(日)

 

牧師室から

 マルティン・ルター(1483-1546年)の反ユダヤ主義的な発言の問題性は、今では広く知られている。
 彼は『第一回詩編講義』(1513-15年)で、詩編で祈っているのはキリストであり、「神なき者たち」などの表現はイエスの敵対者をさすとし、キリスト信仰を受容しない同時代のユダヤ人をそこに含めた。
 それでもルターは『イエス・キリストが生来のユダヤ人であること』(1523年)では、教皇教会のユダヤ人に対する冷酷な態度を改めることで、彼らが「真のキリスト者」に改宗する可能性に期待しつつ、ユダヤ人に通常の社会的権利を賦与するよう提案した。
 しかし20年後の『ユダヤ人と彼らの嘘について』(1543年)でルターは、当時のデタラメ本から「ユダヤ人は日々、神とキリストを冒瀆している」という趣旨の発言を引用しつつ、ユダヤ人のキリスト教改宗の可能性を否定するに至る。同時に彼は、当時の西欧に広く見られたユダヤ人排斥という移民政策を背景に、プロテスタント諸侯がユダヤ人を国外退去させない場合、「会堂への放火」「ユダヤ人家屋の取り壊し」その他を提案した。
 ちなみにルターはここで、例えばナチス・ドイツのように、「人種」としてのユダヤ人の「虐殺」を提案してなどいない。それでも彼は、旧約聖書のメシア預言がイエス・キリストを指すと信じて疑わず、別の信仰や理解をもつ人々への寛容さを示さない。
 私が思うに、旧約聖書は、キリストが来たからこそキリスト預言の書になったのであり、旧約をくまなく読めばキリストが不要になるわけではない。そもそも神の「恵み」のできごとであるキリストの到来を、別の考え方をする人々の排除に使うのは誤りだ。(廣石望)