顕現後最終主日
顕現後最終主日 午前10:30 司会:仙波容子 説教:陶山義雄 奏楽:鈴木伶子 前 奏 (黙祷) 招 詞 黙示録21,5 讃 美 歌 11(感謝にみちて) 交 読 詩編51編 教会備付「交読文」p.14 聖書朗読 申命記6,4-9 (旧p.291) マタイ福音書6,9-13 (新p.9) 祈 祷 説 教 「御国が来ますように」 陶山義雄牧師 祈 祷 讃 美 歌 183(イエスの御名に) 献 金 感謝祈祷:礼拝当番 讃 美 歌 280(まぶねの中に) 主の祈り 93-5A 頌 栄 29(天のみ民も) 祝 祷 後 奏
- 教会学校 9:00「弟子の足を洗う」(ヨハネ福音書13,1-20) 中村今日子
- オリーブ会 CS分級時、A会議室 担当:廣石牧師
本日の集会
- 聖歌隊練習 礼拝後11:45-12:45 会堂
今週の集会
- 祈り会 2月13日(水) 10:30-11:30 A会議室。
村上伸牧師の「使徒信条」講解説教の録音を聞き、共に祈ります。(6)「三日目に死人のうちよりよみがえり」担当:秋田春江、内山伸子
次週礼拝等(2018年2月17日)予告
- 受難節前第3主日
聖書:レビ記19,17-18;ルカによる福音書10,29-37
説教:「わたしの隣人とはだれですか」 田中健三先生
司会:廣石 望 奏楽:森 友紀 讃美歌:493, 402, 29
- 教会学校 9:00「裏切りの予告」(ヨハネ福音書13,21-28) 原田由加
集会予定等(詳細は掲示でご確認ください)
(教会内)
- ガリラヤ会 2月17日(日) 礼拝後。テーマ「祈り」
- 壮年会 2月17日(日) 礼拝後。赤岩牧師の説教から
(教会外)
- 2.11東京集会「マスコミ仕掛けの天皇制」 講師:天野恵一 2月11日 14:00〜 在日本韓国YMCA
- 第11回憲法講演会「宮古島への基地建設と憲法9条」 坂口聖子(教団宮古島伝道所牧師) 3月9日13:30〜 四谷・イグナチオ教会 岐部ホール
牧師室から
「賀川豊彦と神の国運動」
賀川豊彦(1888〜1960)は一頃、「世界の賀川」と云われた人である。ノーベル平和賞候補に3回、ノーベル文学賞候補に2回もノミネートされていながら、今では殆ど忘れ去られているのは何故であろう。本日の説教でも触れることであるが、それは戦争末期に彼の世界的名声が軍部に狙われ、利用されたためである。
大宅壮一は「ああ!賀川豊彦先生」と題して、この忘却現象を嘆きながら、日本民族に最も大きな影響を与えた人物・3人の一人に賀川を挙げている。「賀川先生は、その出発点であり、到達点でもあるキリスト教の面は言うまでもなく、現在のあらゆる分野にその影響が及んでいる。大衆の生活に即した新しい政治運動、社会運動、組合運動、農民運動、協同組合運動など、賀川に源を発していると云っても決して言い過ぎではない。…近代日本を代表する人物として、私は少しもためらうことなく賀川豊彦先生を第一に推挙するであろう。」 (田中芳三編『神はわが牧者』より)
大宅が賀川の多方面に及ぶ働きの中心にキリスト教の存在を挙げているが、その原点はイエス・キリストの説いた「山上の垂訓」にあった。賀川はここから「神の国運動」と云う中心的使信を読み取っている。「共同社会の内的結合は神に於ける結合である。神は実に宇宙の根本的大生命として活きて働き給う(空の鳥、野の花、人間の中で)…この神を信じ、人類社会の内在結合が神に在ることを自覚して、之を我らの行動と生活とによりて実現せんとする、是即ち神の国運動である。一言にして言えば、神の国運動は神に於ける共同社会の完成の為の努力であり、我らの社会に神ご自身の姿を為さんとする運動である。」(『雲の柱』32号より)
賀川の宣教活動はアルバート・シュヴァイツァー(1875〜1965)にも共通している。両者はイエスが説いた「神の国」を教えとして忖度するばかりでなく、その「神の国」を地上にもたらすため、実際に奉仕活動に励んでいるのである。そして両者の偉大な働きは今も多くの人々によって受け継がれ、活きて働いている。 (陶山義雄)