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三位一体後第11主日礼拝

三位一体後第11主日礼拝

三位一体後第11主日礼拝    午前10:30
      司会・説教:秋葉正二
      奏楽:槙 和彦

前    奏  (黙祷)
招    詞  ペトロ 一 5,5
讃 美 歌  8(心の底より)
交    読  詩編148(別冊「交読文」 p.39)
旧約聖書  申命記14,22-29 (旧p.304)
新約聖書  ルカ福音書18,9-14 (新p.144)
祈    祷  
説    教  「神の国での価値の逆転」
祈    祷
讃 美 歌  458(信仰こそ旅路を)
献    金  感謝祈祷:礼拝当番
主の祈り  93-5A
頌    栄  29(天のみ民も)
祝    祷
後    奏
			

  • ※教会学校は、夏休み期間のため分級はありません。
  • オリーブ会 ※夏休み期間のため休会です。

 

本日の集会

  • 予定なし

 

今週の集会

  • 祈り会 ※暑さを避け、8月中は休会です
  • 「教会サロン」 “月に遊ぶ”8月16日(木)19::00〜 A会議室  珈琲代百円

 

次週礼拝等(2018年8月19日)予告

 

集会予定等(詳細は掲示でご確認ください)

(教会内)

  • 「CS夏のお楽しみ会」 8月25日(土) 13:30-19:30 教会で。

(教会外)

  • 8・15平和祈祷会 8月15日(水)午前7:00-8:00 説教「平和を実現する人は幸い」アンデレ・橋本克也司祭(日本聖公会東京教区) 千鳥ヶ淵戦没者墓苑
  • 「第45回許すな!靖国国営化 8・15 東京集会 8月15日(水)14:30-16:30 韓国YMCA 地下スペースY

 

お知らせ

  • トマス・マシューさんご夫妻が8/10-12、8/17-20、牧師館に宿泊されます。今広島訪問中です
  • 「原子力行政を問い直す宗教者の会」の機関紙をぜひご覧下さい(9/10-12,全国集会,松山)
  • 今週の牧師面会日 土曜 13:00-16:00

 

牧師室から

 先週私たちは、「平和聖日」礼拝を守り、8/6と8/9には「原爆の日」を忘れてはならない日として心に刻んだ。しかし戦後73年が経ち、多くの若い世代は“戦争”を実感できない。戦争を自分の体験として証言できる世代がいなくなりつつあるのだから、これからはますますその傾向は顕著になるだろう。それを裏付けるように、私の恩師たちはこの数年次々と天に召されていかれた。神学校時代の校長だった新屋徳治先生は海軍兵学校出身で、弱冠23歳で駆逐艦暁(アカツキ)の水雷長になり、第三次ソロモン沖海戦で乗艦が撃沈され、三日三晩海上を漂流した末、米軍に救助された。その際ひと言「ノー・サンキュー」と言われたそうだが、既に抵抗する体力はなかったという。捕虜収容所で従軍牧師から聖書を学び(海兵出身者は英語が堪能) 、回心を経験され、戦後すぐに創設された日本聖書神学校に第1期生として入学された。講義の合間に「人間、なかなか死ねないものだね〜」と体験を語ってくださった声が忘れられない。

 先日逝去された齊藤昭夫元九州教区議長も陸軍士官学校出身であったし、元教団総会議長だった後宮俊夫先生も海軍兵学校出身である。前任地の元牧師であった西村俊昭先生も陸軍幼年学校出身であったし、村上伸先生も確かそうであった。私の前々任地の板橋大山教会の初代牧師であった大塩清之助先生は若かりし頃、鹿児島の垂水近くの秘密基地で人間魚雷の訓練に明け暮れておられた。また大塩先生は鈴木正久議長と共に「教団戦責告白」を共に起草された仲間のお一人でもある。戦争が何たるかを身を以て体験されたこうした先達が一人また一人と召されていくのは本当に寂しい。

 これから先、若い世代に戦争について意識を持っていただくにはどうしたらよいのであろうか。証言者がいなくなるのだから、証言に代わるものが必要だろう。おそらくSNSなど、若い世代には当たり前の情報伝達媒体がその鍵を握ることになるだろうと思う。そうしたメディアを生かすためにはこれまでの記録を整理しておく必要が出てくる。
気が付いた範囲でその仕事を私たちが引き受け、若い世代につないでいく責任があると思う。その際、数日前に翁長雄志知事を失った沖縄の声は欠くことができない重要資料である。

 先週、平和とは程遠い空気が蔓延している世界情勢を思いながら、懐かしい諸先輩方のお働きとそのお顔を思い浮かべながら、私はこんなことを考えていた。   秋葉正二