受難節第6主日礼拝
受難節第6主日礼拝 10:30 司会・説教 廣石 望 奏 楽 森 友紀 前 奏 (黙祷) 招 詞 イザヤ42,1b 讃 美 歌 307「ダビデの子、ホサナ」 交 読 文 イザヤ書40(「交読文」p.44) 旧約聖書 詩編118,19-29 (旧p.958) 新約聖書 マタイによる福音書21,1-11 (新p.39) 祈 祷 説 教 「ダビデの子」 祈 祷 讃 美 歌 305「イェスの担った十字架は」 献 金 主 の 祈 93-5 頌 栄 25 祝 祷 後 奏
- 教会学校 「神の力」(コリント一 3,6) 内山伸子
本日礼拝後
- 特にありません(イースターフェスタの準備)。
今週の集会
- 祈り会 3月27日(水)はお休みです。
- 受苦日祈祷会 3月29日(金) 19時〜19時半
次週(3月31日)予告
- 復活祭礼拝 10:30〜
聖書:コリントの信徒への手紙一 15,20-28
説教:「死を滅ぼす」廣石 望 - 聖餐式
- 教会学校 「主の平和」(ヨハネ14,27) 齊藤和夫
- イースターフェスタ 12:00〜14:30
こどももおとなもぜひ参加して楽しんでください。
今後の礼拝・集会予定
- 4月7日(日) 定期役員会
- 4月21日(日) 総会資料配布
- 4月28日(日) 教会総会
- 5月19日(日) 聖霊降臨祭
牧師室から
2月に引率したインド研修旅行で、あるヒンドゥー教神殿の「内陣」まで入り、ご神体であるクリシュナ神の石像を見学した。
11年目にして初めてのことであった。境内や内陣には、北インドから巡礼してきたアーリア系のブラーミンたち(神官階級)が大勢いた。
神域の全体は高い城壁に囲まれ、外部から遮断されている。古い時代、戒律はたいへん厳格だったそうだ。
神官がサンスクリット語で唱えるマントラを、通りがかりのダリット(アウトカースト)が城壁の外側で漏れ聞いてしまった場合、その耳に溶けた金属を流し込んで殺害する風習があったという。
かつてパウロは、エルサレム神殿に参詣中、「ギリシア人を境内に連れ込んで、この聖なる場所を汚してしまった」という理由(濡れ衣)で群衆に捕えられ、リンチで殺されかけたのを、ローマ軍の千人隊長が辛うじて助けた、と聖書にある(使21,27以下)。
イエスも、「わたしは人間の手で造ったこの神殿を打ち倒し、三日あれば、手で造らない別の神殿を建ててみせる」と主張した、と告発されている(マルコ14,58)。
他方で原始キリスト教は、聖域も神官ももたない「家の教会」として出発した。パウロは、都市コリントの異邦人とユダヤ人からなる混成共同体を指して、「神の霊」がその内に住まう「神の神殿」と呼ぶ(コリント一 3,16)。
それは、「外から人の体に入るもの」(食べ物その他)でなく、「人の心から出て来る悪い思い」が「人を汚す」(マルコ7,18以下)と言ったイエスの精神にも相通じる。
教会における「聖」の概念は、大きく変わった。建造物や儀礼でなく、私たちの心に働きかける神の力が「聖」なのである。(廣石望)