三位一体後第15主日礼拝
三位一体後第15主日礼拝 10:30 司会・説教 廣石 望 奏 楽 中村今日子 前 奏 (黙祷) 招 詞 (イザヤ書43,1) 讃 美 歌 7「ほめたたえよ、力強き主を」 交 読 文 詩編148編 (「交読文」p.39) 旧約聖書 創世記17,15-21 (旧p.22) 新約聖書 ガラテヤの信徒への手紙4,21-31 (新p.348) 祈 祷 説 教 「二つのエルサレム」 祈 祷 讃 美 歌 457「神はわが力」 献 金 主 の 祈 93-5 頌 栄 26 祝 祷 後 奏
- 教会学校 9:00「天地創造」(創世記1,1) 中島貴子
本日礼拝後
- ガリラヤ会 礼拝後、会議室A。「介護保険見直しでこれからの介護は?」 発題:黒髪紀子
- 壮年会 礼拝後、会議室B。「海外生活体験談」(発題:熊本行夫)
- MTさん・HKさんの婚約式 13時30分から 礼拝堂
今週の集会
- 祈り会 9月19日(水)10:30-11:30 会議室A。前回に続き、村上先生の解説によるボンヘッファーの「キリストに従う」をCDで聴いて共に祈ります。
次週(9月23日)予告
- 三位一体後第16主日礼拝
聖書:ルカによる福音書13,20-1
説教:「腐ったリンゴと神の国」廣石 望
- 教会学校 9:00 「ノア物語」(創世記9,13)松原新吾
- オリーブ会 9:40-10:00
今後の礼拝・集会予定
- 9月23日(日) 全体会「牧師招聘について」 現状報告と意見交換(礼拝後に会堂で)
- 9月30日(日) 陶山義雄牧師の説教、大掃除と避難訓練
- 10月7日(日) 世界聖餐日、定期役員会
- 10月14日(日) 教会カンファレンス
牧師室から
富坂キリスト教センター編『現代世界における霊性と倫理――宗教の根底にあるもの』(行路社、2005年)という複数の宗教者からなる共同研究にもとづくエッセイ集がある。
「霊性」という言葉を使うとき、すでにできあがっている〈宗教〉と〈宗教〉の間で「対話」をするのとは微妙に違うことを、共同研究チームの人々は目指したという。すなわち「〈宗教〉の根底を深く掘り下げてゆくと、他の〈宗教〉の根底と深いところでつながっているという、その『根底における深いつながり』を求めた」。
もちろんその作業は、「それぞれが自分の〈宗教〉の内側を静かに顧みることから」始まるほかない。すると「それぞれ自分の心の内側を(沈黙のうちに)掘り下げて行ったはずなのに、ある深さまで来ると、互いに(言葉に依らずに)深いところでつながっている。深い深いところで、地下水脈はつながっている」ことに気づく。つまり「霊性」とは、宗教は違っても、地下水脈はつながっているという実感のことなのである。
そして、この地下水脈を誰かが「独占」するよりは、地下水は「複数」の泉や井戸を通して湧出したり、汲みあげられた方が望ましい。それは多宗教のみならず、芸術という泉であったりもする。
さらにこの霊性という地下水脈にふれると、「他者の痛み」は、自分の〈内側〉の井戸から汲みあげられた痛みとなる。そのような意味で、〈共に痛む〉ことにもとづく「倫理」を探求することが、現代に求められている。
深い洞察であると思う。(廣石望)