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復活後第6主日礼拝


復活後第6主日礼拝

復活後第6主日礼拝 10:30
 司会・説教 廣石 望
 奏   楽 森 友紀
前  奏 (黙祷)
招  詞 (エゼキエル書36,20a.28b)
讃 美 歌 351
交 読 文 詩編57編(「交読文」p.18)
旧約聖書 ヨエル書3,1-5(旧p.1425)
新約聖書 テサロニケの信徒への手紙一4,13-18(新p.377)
祈  祷
説  教 「主の到来」
祈  祷
讃 美 歌 337
献  金
主 の 祈 93-5
頌  栄 25
祝  祷
後  奏
			

 

  • 教会学校 9:00 お話「与えて下さる神様」(マタイ6,8)土田潤子

 

本日礼拝後

  • 各集会 壮年会 青年会
  • ガリラヤ会 「私の歩み、私の信仰」 陶山遥子

 

今週の集会

  • 祈り会 5月16日(水) 10:30-11:30 会議室A。村上先生の解説による「ボンヘッファーの説教」をテープで聴いて共に祈ります。

 

次週(5月27日)予告

  • 教会学校 9:00 お話「聖霊が降った」(ローマ5,5)渡辺 峯
  • オリーブ会 9:40-10:00 会議室A
  • 現代聖書研究会 「聖書より見た聖餐」廣石 望

 

今後の主な集会など

  • 6月10日 家族音楽礼拝

 

牧師室から 「青木十良氏と代々木上原教会〜2」

 チェリスト・青木十良氏がバッハの無伴奏チェロ組曲の録音に挑む姿が、ドキュメンタリー映画『エレガンス・自尊の弦の響きにのせて』に収められている。その一部が代々木上原教会で収録されているが、ことに会議室Aで収録に同伴された門下生に、5番を巡って青木氏が加えた解釈に基づく演奏は実に感銘深い。これと同類の会話が『チェリスト・青木十良』(大原哲夫著、飛鳥新社)の283頁に載っている:「5番のプレリュードの終わりで、『コードでジャン・ジャン』って鳴っていますね。(兵士の)二人が槍で(イエスを)二回突っ込む。そうするとキリストが悲鳴をあげる。それで終わってますでしょう。救いがないんです。」そこで、青木氏はイエスの死で終わらせず、「昇天するときのスーッといくように、僕は弾いているんです。」これは、あの映画でもクライマックスをなしているように、映画の終結部で語られている。それが、何と、我々の会議室A なのである。私は持ち合わせている、ミッシャ・マイスキー(小学館バッハ全集第13巻)と、私の高井戸教会時代の教会学校生であった鈴木秀美君のCDで当該箇所を聴き比べると、フォルテの重奏2音の終わりに、消え行くようなピアノ音が余韻として青木さんは弾いておられることが分かる。これ程聖書に親しんでおられ、それがバッハと心を通わせて演奏にまで生かしておられるのである。聴き比べのついでに、青木さんのフォルテは音の強さばかりではなく、澄んだ音色を響かせておられ、また、ピアノの音色も弱音でありながら、はっきりと響かせておられるだけに、この十字架上の結びは印象深い。それは独特の弓運び(ボーイング)にあることを映画から学ぶことが出来たからである。もしイエスの受難をバッハが第5番に織り込んでいるのであれば、第1(前奏)曲ばかりではなく、それこそ終曲の第6(ジーグ)曲で、今までの厳粛な曲想から解放感を響かせているところに、兵士の槍と同じヨハネ福音書19章30節:「成し遂げられた」を聴き取ることが出来るように思うのであるが、巨匠はどう評して下さるだろうか。(陶山義雄)