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三位一体後第14主日礼拝

三位一体後第14主日礼拝

2008年8月24日

    三位一体後第14主日礼拝 10:30
司会・説教 廣石  望
奏      楽 木下由美子
前      奏
招      詞 (詩編68,20-21)
讃  美  歌 1
交  読  文 詩67編 (当教会交読文集p.23)
旧約  聖書 サムエル記上8,1-22(p.438)
新約  聖書 ローマの信徒への手紙13,1-10(p.292)
祈      祷
説      教 「支配者への従順と隣人愛」
祈      祷
讃  美  歌 454(1-5節)
献      金
主  の  祈 93-5
頌      栄 26
祝      祷
後      奏
			

報 告 (ご高齢の方、お疲れの方は、讃美歌を歌う際、着席のままで結構です)

教会学校

本日礼拝後

  • 特にありません。

次週(8月24日)予告

  • 教会学校 9:00 お話 「ベトサイダで盲人をいやす」 (マルコ8,22-26) 田中綾乃
  • 三位一体後第15主日礼拝 10:30 説教「自由へと召し出す」(ガラテヤ5,1-15) 廣石副牧師

 

報告

  • 8月の教会活動 例年通り8月は教会学校と主日礼拝以外はすべての教会活動を休みます。

 

牧師室から

 私たちの教会は、数年前から「私たちの教会の姿勢」という文章を公にしており、その2には、次のようにあります。

 今、私たちの世界には、戦争やテロを初めとするさまざまな暴力がはびこり、人々を苦しめています。しかし、私たちには夢があります。主イエスは、互いに愛し合って共に生きる「神の国」が必ず来ると約束されました(マルコによる福音書1章15節)。私たちはこの約束を信じ、「敵を愛せよ」(マタイによる福音書5章44節)という戒めに従って生きることを志しています。また、『戦争責任告白』の精神に沿い、世界の、とくにアジアの諸教会と協力して和解を追い求め、寛容の精神をもって他宗派・他宗教の人々とも対話しつつ、真の平和を実現するために努力したいと願っています。

 この文章を公にしたころ政府は、憲法9条「改正」を公的な政治日程に載せていました。現在、この話題はやや背景に退いたかのように見えますが、イラクへの派兵は継続されていますし、米国の軍産共同体制の中に組み入れられることをよしとする政府の方向性は、基本的に何ら変わっていないと思います。

 説教準備の中で、宮田光雄『権威と服従――近代日本におけるローマ書十三章』(新教出版社、2003年)という書物を読み返しました。

 この書物は、(1)国家「権威」は、つねに「神」によって限定され、地上の世俗低制度として相対化されることができたか、(2)キリスト者の「服従」は、国家の機能に対する、冷静で事柄に即した認識とともに「良心」による信仰的決断によって限界づけられていたか――という二つの視座から、明治以降のキリスト教の国家観を、本日の説教テキストの解釈史の中に跡付けた労作です。

 その終章には、次のような言葉があります。「〈神〉を絶対者とする信仰は被造物神化の否定を促すものであり、自発的結社は〈良心〉の自由にもとづく主体的市民によって担われている。いずれも制度が〈物神化〉することに対する重要な抵抗力である。・・・この二つの契機こそ、われわれのたどったローマ書十三章理解の重要な論点ではなかったか。」(同書287頁)
「平和をつくりだす教会」が大切にすべきことがよく述べられていると思います(廣石望)。