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公現後第4主日

公現後第4主日

 

教会からのお願い

コロナウイルスの感染者が増大しております。インターネット環境をお持ちの方は、できる限りご自宅で礼拝のライブ配信をご利用ください。

  • Zoomで参加する
    (※マイクをミュートしてご参加ください。Zoomアプリのインストールが必要です)
  • YouTubeライブ
    お時間になりましたら、このページを再読み込み後、上記リンクをクリックしてください(ライブ終了後も録画で視聴いただけます。)

公現後第4主日礼拝
午前10:30〜11:10(短縮形式)
    司会:中村吉基
    説教:陶山義雄
    奏楽:ヒムプレーヤー

前    奏  (黙祷)
招    詞  コリントの信徒への手紙二 5:17
讃 美 歌  276(あかつきの美しい星よ)1,3,4節
聖書朗読  申命記6:4〜9 (旧p.291)
          マタイによる福音書 7:6〜12 (新p.11)
祈    祷
説    教  「7大宗教を結ぶ至高の掟」 陶山義雄
          (山上の垂訓・第14回講解説教)
祈    祷  
讃 美 歌  475(あめなるよろこび)1,3,4節
献    金  感謝祈祷:礼拝当番
主の祈り  93-5A
祝    祷  
後    奏  
			

 

お知らせ

  • 礼拝献金は礼拝前に受付でお献げください。
  • 礼拝堂では前にシールの貼られている座席のみをお使いください。
  • マイクの音が聞こえにくい方には受付にて携帯ラジオを貸し出しています。
  • 礼拝後に備品等のアルコール消毒を行います。ご協力をお願いいたします。
  • 牧師面談(中村)ご希望の方はご予約ください。

 

今週の集会

  • 祈り会(Zoom) 2月3日(水)10:30〜11:30。*出席希望者は中村牧師までお知らせ下さい。Zoom参加招待メールをお送りします。

 

次週予告(2021年2月7日)

  • 定例役員会(Zoom):14:00〜16:00

 

牧師室から

もう一つの黄金律

 「神を愛すること」と「隣人を自分のように愛すること」、これら二つの掟は山上の説教の結び(7:12)と並んで黄金律と呼ばれている。J.S.Mill が功利を克己と結び付けて経済至上主義社会を福利社会へ改めて行く原動力にイエスの教えを導入し、これを「黄金律〜The Golden Rule」と名付けたが、先の聖句も黄金律と呼ばれている。

 これら3つの聖句は旧約聖書やユダヤ教と深く結びついている。本日の説教ではラビ・ヒレルとミルが導入した山上の説教・結びの言葉を検証したが、「敬神」と「隣人愛」の掟について検討したい。共観福音書のどれにも記載されており、いずれも律法学者との論争物語として収録されている(マルコ12:28〜34//マタイ22:34〜40//ルカ10:25〜37)。ただ、マタイ福音書ではその論争性が殆ど消滅し、イエスをユダヤ教律法学者にも勝るキリスト教大学者の位置に祭り上げ、「敬神」(申命記6:5)の掟と「隣人愛」(レビ記19:18)の掟を伝授している。

 それに対して、一読して論争物語であることが分かるのはルカ福音書である。或る律法学者がイエスに掟の中の掟を問いかける。イエスは罠が仕掛けられたことを悟り、相手に答えさせる。案の定、見事に答えて得意になっている教条主義者に向かって「良いサマリア人の話」をもって、ただ掟が分かっているだけでは駄目であり、サマリア人のように隣人愛の実践を迫っている。マルコ福音書では一見、律法学者との論争性が読み取りにくいのであるが、質問者が隠し持っている回答を模範的に一字一句間違えることなく、つまりユダヤ教で重んじている祈りの定式通り、違えることなく申命記6:5と、レビ記19:18を相手に言い返す。感極まったかのように相手も言い直したが1箇所間違えている。イエスは相手を「頭脳的(νουνεχώς)」答え(新共同訳では「適切な答え」)であると褒めているかのようであるが、頭脳では足りないので、「君は神の国から遠くない」をイエスは付け加えて、協働を呼びかけている。

 黄金律も教えだけでは足りず、協働の中でこそ生きた言となる。   (陶山義雄)