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佐藤優さん講演会

予定通り今日は佐藤優さんの講演会に行ってまいりました。廣石先生と佐藤さんのQ&Aパートはかなり見ごたえがありました。廣石先生かっこよかったです!

講演会の内容は、予想以上に今の代々木上原教会にもためになるお話が多かったと個人的には思います。詳しくはあとでそれなりの文章にまとめようと思いますが、熱の冷めないうちに、印象に残ったところを箇条書きで書いてみます。僕なりのフィルターがかかってしまっているとは思いますが…。

  • 新共同訳聖書は極めてエキュメニカルで、貴重な意義深いもの。ある意味で激しく対立しているカトリックとプロテスタントが折り合いを付ける作業を地道に積み重ねて完成させた翻訳。日本語として読みにくいという批判もあるが、エキュメニカルな翻訳を目指せば当然そうなるはず。むしろその「読みにくさ」の裏に折り合いの付け方の跡が残っており、「読みにくさ」自体が聖書をより深く理解する手掛かりとなる。
  • 日本人でありかつキリスト教徒であるということを徹底的に考えるなら、魚木忠一という戦前の神学者を再度読み直す必要があると思っている。神道、儒教、仏教という伝統の下にあるキリスト教の「日本類型」という捉え方。
  • 聖書を一度、自分の感情で読んでみるとよい。そこに「外部」を知るきっかけがある。「外部」とは自分の知らないこと、自分と異質なもの。「外部」の力は、人間の実存を破壊するところにある。キリスト教は実存主義でもヒューマニズムでもない。教会は異質なものを排除してはならない。たとえヒトラーが教会にやってきたとしても、本人が「悔い改めたい」と心から思っているのであれば、それを受け入れなければならない。
  • 一人の人間がキリスト者になるのは、ゴーガルテンの言うように個人の決断によるのではなく、むしろ伝染によるものだと思っている。伝染のためには媒介となるテキストがどうしても必要で、それが聖書である。皆様には引証付き、旧約聖書続編付きの聖書をもう一冊手に入れることをお勧めする。それによって、より立体的に聖書が理解できるようになる。
(MK)