2003年クリスマス 影絵聖誕劇
救い主のお生まれになった日
【プロローグ】
点火者入場: ライヤー演奏「マリヤの舟」
クランツ点火
子供たち入場: リコーダー演奏:「エッサイの根より」
【聖書朗読】
イザヤ11章1〜10
エッサイの株からひとつの芽が萌えいで
その根からひとつの若枝が育ち
その上に主の霊がとどまる。
彼は主を畏れ敬う霊に満たされる。
目に見えるところによって裁きを行わず
耳にするところによって弁護することはない。
弱い人のために正当な裁きを行い
この地の貧しい人を公平に弁護する。
正義をその腰の帯とし
真実をその身に帯びる。
狼は小羊と共に宿り
豹は子山羊と共に伏す。子牛は若獅子と共に育ち
小さい子供がそれらを導く。
牛も熊も共に草をはみ
その子らは共に伏し
獅子も牛もひとしく干し草を食らう。
乳飲み子は毒蛇の穴に戯れ
幼子は蝮の巣に手を入れる。
わたしの聖なる山においては
何ものも害を加えず、滅ぼすこともない。
水が海を覆っているように
大地は主を知る知識で満たされる。
【第一幕】受胎告知
ガブリエル:おめでとう、めぐまれたかた! かみさまが、あなたとともにおられます。
マリア:(おどろいて)えっ、これはどういうことでしょう?
ガブリエル:マリア、おそれることはない。あなたは、かみからめぐみをいただき、おとこのこをうむ。そのこをイエスとなづけなさい。
マリア:どうしてそのようなことがありえましょうか。わたしは、ヨセフとまだけっこんしていませんのに。
ガブリエル:かみさまごじしんが、あなたのこどものおとうさんです。だから、そのこは、かみのことよばれるでしょう。かみさまにできないことはなにひとつないのです。
マリア:(よろこんで)わかりました。わたしは、かみさまにおつかえするちいさなものです。おことばどおり、このみになりますように。
【聖書朗読】
ルカ2章1〜5
そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。
人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。
ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、
ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。
【間奏】ライヤー演奏「ヨセフとマリアの旅」
【第二幕】ベツレヘムの宿屋で
ヨセフ:トントントン、こんばんは、こんばん、ひとばん、とめてください。
宿屋の主人1:あいにくですが、どこのへやもいっぱいです。ねこのこいっぴき、とまれません。ほかをあたってくださいな。
(マリヤとヨセフが歩くのにあわせて背景が移動)
ヨセフ:トントントン、こんばんは、こんばん、ひとばん、とめてください。
宿屋の主人2:あいにくですが、どこのへやもいっぱいです。ねこのこいっぴき、とまれません。ほかをあたってくださいな。
(背景移動)
ヨセフ:トントントン、こんばんは、こんばん、ひとばん、とめてください。
宿屋の主人3:あいにくですが、どこのへやもいっぱいです。あいてるところはうまごやぐらいだが、それでもいいですか?
マリア:はい、どんなばしょでも、けっこうです。ありがとうございます。
(一同退場)
【合唱】「わたしはちいさいひつじかい」
【第三幕】野宿のひつじかい
ひつじかい1:なにをみてるの?
ひつじかい2:ほしがでてるの。
ひつじかい3:ほし?
ひつじかい2:うん、すごくあかるいほし。ほら、にしのそらに。
ひつじかい1:みたことのないほしだなあ。
てんし1:こわがらなくてもだいじょうぶ。あなたたちに、うれしいしらせをもってきたのです。
てんし2:きょう、ダビデのいえに、わたしたちのすくいぬしが、おうまれになりました。
てんし3:そのおかたは、ベツレヘムのやどやのうまごやで、かいばおけのなかに、ねかされています。
てんしぜんいん:さあ、すぐにいきなさい。
(天使退場)
ひつじかい1:みた?
ひつじかいぜんいん:みたとも!
ひつじかい2:きいた?
ひつじかいぜんいん:きいたとも!
ひつじかい3:すくいぬしだって!
ひつじかい1:いこう!
ひつじかいぜんいん:いこう!!
【合唱】「とおくのひがしから」
【第四幕】ヘロデ王宮
はかせ1:わたしどもは、ひがしのくにの、ほしをみるがくしゃでございます。
はかせ2:このたび、ユダヤのくにに、あたらしいおうがうまれたしるしを
はっけんしましたので、ひとめ、おめにかかろうと、やってまいりました。
ヘロデ:このきゅうでんでは、あかんぼうなぞうまれてはおらん。
はかせ3:もしかしたら、べつのばしょかもしれません。わたしどもは、
あたらしいおうなら、てっきりこのきゅうでんかと。しつれいいたしました。
(3人、退席しかける)
ヘロデ:まて!
はかせたち:(ふりかえって)はい。
ヘロデ:もし、ほかのばしょで、そのおうとやらをみつけたら、かえりにここへよって、しらせてくれ。わしも、おがみにいきたい。
はかせたち:かしこまりました。
(博士たち退場)
ヘロデ:おい!
(家来登場)
けらい:はい。およびでしょうか?
ヘロデ:くにじゅうのがくしゃをよんで、そのあかんぼうのことをしらべさせろ!
あたらしいおうとはなんだ! ユダヤのおうは、このわしひとりだ!
【聖書朗読】
イザヤ60章1〜6
起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り
主の栄光はあなたの上に輝く。
見よ、闇は地を覆い
暗黒が国々を包んでいる。しかし、あなたの上には主が輝き出で
主の栄光があなたの上に現れる。
国々はあなたを照らす光に向かい
王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。
目を上げて、見渡すがよい。みな集い、あなたのもとに来る。息子たちは遠くから
娘たちは抱かれて、進んで来る。
そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き
おののきつつも心は晴れやかになる。
海からの宝があなたに送られ
国々の富はあなたのもとに集まる。
【合唱】「おとなしく眠るイエスよ」
(スクリーン上がる)
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