代々木上原教会 青年会

特集〜NYテロ〜

同時多発テロ事件について考える

以下は2001年9月11日にアメリカでおこった連続テロ事件の直後に、青年会メーリングリストで交換された意見からの抜粋です(個人名は伏せてあります。ご了承ください)。

Wednesday, September 12, 2001 1:03 AM

信じられない事が起きています。

どんな正義があるのか知りませんが
非戦闘員を無差別に殺すという行為は
到底許せる行為ではないと思います。

S.A

Wednesday, September 12, 2001 3:32 AM

あまりにひどい。自国の民間機が爆弾機になり変わり、自国の民間施設への攻撃
に使われるなんて。テロの犠牲を強いられるのは、紛争の責任者とはまったく無
関係の民間人。これが21世紀の幕開けとは…。明日、日本で何も起こりませんように。

N.H

Wednesday, September 12, 2001 8:20 AM

恐ろしすぎて、現実の事とは思えません。
事件が起きてから、長い10時間です。

M.I

Wednesday, September 12, 2001 9:48 AM

最近、全然テレビを見ていなくて、Tさんからの電話で事件を知りました。Tさ
んは今日の午後の便の予定なので、まだ出発していないため、大丈夫なのですが、そ
れにしても...。

今は語るべき言葉が見つかりません。傷ついた多くの人々が一人でも多く回復します
ように。それから亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

K.W


Wednesday, September 12, 2001 9:52 AM

私、本日よりNYに行く予定で、昨日23時までかかって仕事を終わらせ(いや事件はは
じまっていたけども)、そして今日から空白のバカンスです。
いや、こんなことで文句を言ってて、ヨワヨワしいけども。久しぶりにテレビ見っぱ
なしです。それでNHKの解説者が言っていた「テロリストというのはテロ活動を行うこ
とでしか自分の力を発揮できない」というようなことを言っていて、ちょっと面白い
と思いました。
しかし、これが本当にテロだとしたら(まぁテロだろうけど)、私は犯人達を一生許
さん!と憤りつつ、まったく目的なく組織のためだけのことを考えて無益なことをし
ているなんていうのは、ダメな会社みたい。リストラしろ。
しかし、たくさんの人が、自分でドウショウモナイこんなことで、恥ずかしい日記も
処分することができず、お亡くなりになったかと思うと本当に辛いことですね。

T.S

Wednesday, September 12, 2001 10:53 AM

このあとブッシュが、「ぜったいゆるさ〜ん」とか言って、ますますミサイルと
か、軍備を強化するんでしょう。犯行組織が判明すれば、報復爆撃をするでしょ
う。 アメリカの大統領は「弱腰」といわれるのを最も恥とするからね。当然安
保同盟国の日本にも協力を求められるでしょう。

でも世界で一番強大な軍備をもち、防衛にもすでに莫大な予算を割いているアメ
リカがその「力で物を言わせる」態度の故に反感を買い、テロの標的になったと
いう事実は、「力による防衛」が机上の空論であることを何よりはっきり物語っ
ています。

いまこそ武器を捨てて、武器に頼らない平和を考えるときです。

僕が本当に恐れているのは、これの第2弾があるのではないかという危惧です。
本当に組織化されたテロリスト国家が、アメリカをたたきたければ、まずペンタ
ゴンなどの中枢をたたき、パニックに陥れて防衛機能を麻痺させておいてからミ
サイルを打ち込みますね。 アメリカ映画の見すぎかな。

S.M

Wednesday, September 12, 2001 8:49 PM

あのビルの崩れ方は異常な気がします。
専門的なことは分からないけど、上で衝撃を加えておいて下から完全に
崩れるというのは、それこそ周到にダイナマイトでもしかけられたので
しょうか。

しかし民間の飛行機を使うなんて・・・・。
そして、まるで特攻隊のように命を棄てての攻撃が出来る精神構造を
持った人がこの世に居るとは信じられない。
アメリカテロ成功を喜ぶ首謀国国民の映像には愕然となり、これからの
ブッシュの報復に血の気が引きました。ブッシュが武力を持って制裁を
しないとは到底思えず・・・・。

世界中が恐怖で震撼した一日でした。どうかこれ以上尊い人命が奪われ
ることがないように祈りたいです。
恐ろしい戦争の始まりにはならないように各国が知恵を絞って欲しいで
す。

M.T

Wednesday, September 12, 2001 9:31 PM

今回の対米同時多発テロ事件について、ツラツラと書きます。

今回の事件について、いろいろと考えたのですが、まず、「これは自分の問題
なのか?」という疑問です。Tさんがみんなが映画みたいだったと言ってい
ると発言していましたが、正直にいえば、対岸の火事というか、テレビの映像
で見るビルの倒壊はあまりにも現実離れしすぎていて、自分の問題として考え
ることができません。多くの悲惨な事件がそうであるように、“悲しい”、“
ひどい”と口にすることはできても、“平和的解決を望みます”と口にするこ
とはできても、それが現実に自分の身に降りかかって来ない限りは、自分の問
題として考えることができない。少なくとも自分はそうで、エゴイスティック
だなあと考えます。人の立場に立って考えること、人の痛みを理解することの
難しさというものについてつくづく思います。

次に考えたのは報復ということ。Sさんが書いておられたようにアメリカは詳
細が判明し次第、報復を開始するでしょう。マタイ福音書5章38節以降には、

“悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬
をも向けなさい。”

“敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。”

と書いてありますが、果たして今回の事件のような仕打ちに対して、これを許
すことはできるのだろうか。もし(それこそありったけの想像力を働かせて)、
自分の家族がこのような事件に巻き込まれてしまった時に、果たして、テロリ
ストを許し、テロリストのために祈ることができるだろうか。

とにかく、アメリカが今回の事件に対し、正義の名のもとに無意味な暴力をお
こなわないことを祈ります。

K.W

Wednesday, September 12, 2001 2:31 PM

アメリカのあの事件、凄すぎますね。
これでズルズル世界大戦、なんてことになりはしないかと、
本気で心配してます。
こういう事態をまえに、WWCなどの国際的な教会組織が
どんな対応をするのか、注目したいです。

それにしても、日本の狂牛病騒ぎなんて吹き飛んでしまいましたね。

T.N

Wednesday, September 12, 2001 1:43 PM

Sさんの意見には、私も同感です。
ブッシュ大統領が「戦争」という言葉を使って報復を誓ったりしてて、いやーはりき
るね、あの国は。そして尻尾をふるね、日本は。あーやだやだ。
まだ誰がやったかもわからないうちから、あんなにはりきって、すごく軍事的なこと
ができることを喜んでいるようにも見えるよ。
だいたい、何千もの人が亡くなっただろうと遺族の心を思いやった後に、他の国の人
を何千人も殺すっていう発想が、ね。
もしかしてアメリカ内の犯罪だったらどうするんだろう?←こういう映画があったよ
うな?
それにしても、あのビルが崩れる図を見て、多くの人が「映画みたい」って言って
た。悲しい豊かさだねぇ…。

S.T

Wednesday, September 12, 2001 11:54 PM


なんともいえない、吐きそうな気分。
テレビの画面とは言え、旅客機が、まるで特攻機のようになんのためらいもな
くビルに突っ込んでいく様を目の当たりにしてから、それが頭から離れなくなってし
まった。
こんなことが、この世で起こりうるなんて。
しかも、それは天災などではなく、まさしく私たちと同じ人間が考えたことなんて。

CNNの「Breaking News」という文字は、本当に怖い。数年前、スイスの友人宅で見
た阪神大震災の第一報が、まさにそのBreaking Newsでした。あのときも足ががくが
くした。日本が爆撃に遭ったのか、と、とっさに思ったことを思い出しました。

天災も恐ろしいけれど、見知らぬ人間(本当に人間と言っていいのだろうか)の、お
よそ予想もつかないほどのとてつもない悪意が、こんなにも恐ろしいのだと、改めて
身にしみました。

このごろ、変な夢をよく見るんです。
玄関のカギが開いている、あるいはカギが壊されていて、
気がつくと、誰かからドアを開けられて、中に進入した痕跡があることに気づくんで
す。
で、なんとかしなくちゃと思っていると、突然、ドアのあく音がして、居間の、私の
すぐそばに、まったく見知らぬ男が、背を向けて立っている、そのときの恐怖。
あるときには、玄関のチャイムが鳴り、扉を開けようとすると、向こうからものすご
い力でドアが引っ張られ、やはりまったく見知らぬ人間数人が(顔はわからない)
立っている、私は恐怖に駆られてドアを閉めようとするのだけれど、引っ張る力が強
くてなかなか閉まらない・・・。
声に出ない悲鳴とともに目が醒めて、しばらくは恐ろしくて寝られない。

なぜこの頃、立て続けにこんな夢を見るのかわからないけれど、顔を持たず、心がわ
からない人間ほど、私にとって怖いものはありません。
この夢が、なぜか今回のテロリストのイメージと強烈に結びついて、それでなおさら
恐ろしいのかもしれません。

報復の方向に流れてほしくない。日本がそれに迎合してほしくない。報復は憎しみを
生み、更なる報復を招くだけです。
そしてさらに、人が死んでいく。誰に殺されたかもわからないままに。
この悪循環を断ち切る方法は、報復をしないこと、とことん話し合うこと、それしか
ないのに。

Y.H

Thursday, September 13, 2001 12:36 AM

昨日から、本当に信じられない事件がおき、
言葉を失っています。。。

みなさんも様々な衝撃をうけているとは思いますが、
W君が「自分の問題なのか?」という問いに関して、一言。

とても難しいとは思うけど、私はあの映像、本当に
リアリティがありすぎて、あらためて、映像メディアの
重要性を感じています。
しかし、それに反して、ブッシュ政権になってからも、
パレスチナを攻撃していたのに、それを報道してこなかった
メディアの責任も感じています。

だがしかし、本当に絶望的な事件が起きてしまった
ことは事実です。
これは、決して対岸のことではなく、我々日本国、
そして我々一人一人にもふりかかってくる問題である
ことは確かです。
昨日、私はあの事件で、今までの平和で豊かな生活は
これで終わってしまったのだと強く感じています。
今後、どうなっていくのか全く予測不可能ですが、
21世紀の新たな時代の始まりがこれだとは。。。。
日本があるかどうかもわからないけれど、まあ、
世界があるかどうかももうわからないですね。。。

それから、報復についてですが、もちろん、これ以上の
犠牲を出してほしくないのは当たり前ですが、でも、
あのラディンを生かしている限り、事態はもっと最悪に
なるのではないかと思います。
もしも許したとしても、彼らはやり続けますよ。

そこで考えるのは、やはり、彼ら(イスラム原理主義)の
思想というか宗教です。
彼らの極端な宗教観(これはオウムの時にも考えさせられた
けれど)と民族問題を知るにつれ、宗教とは何か?という
基本命題を問わざるをえないと思います。

事件の前日から、学校の友人たちがNYを訪れていて、
安否を心配していたのですが、今日、連絡があって
無事とのことでした。
でも、向こうに住んでいる友人たちもいて、こちらは
まだ詳細がわからないのですが。。。

A.T

Thursday, September 13, 2001 4:05 AM


そこで考えるのは、やはり、彼ら(イスラム原理主義)の思想というか宗教です。
彼らの極端な宗教観(これはオウムの時にも考えさせられたけれど)と民族問題
を知るにつれ、宗教とは何か?という基本命題を問わざるをえないと思います。

ぼくはイスラム原理主義そのものは、よく知らないのだけれど(数ヶ国で財政援
助を受けていると聞いたことがある

――なんだか「新しい歴史教科書をつくる会」と似ている)、背景にある西側諸
国の、とりわけパレスチナ問題をめぐる取り扱いはさておき、
「宗教とは何か」という少し抽象的なレヴェルで言えば、
「われわれの神の計画を妨げる者たちは、われわれの暴力で排除されて
しかるべきである」、という発想が問題なのだと思う。これはキリスト教も、
とりわけ古代における異端に対する政治迫害、十字軍、近世における宗教戦争
などで、大いに幅を利かせました。

しかし昔の話ではありません。湾岸戦争でも「God bless you」はありました。
今日のブッシュは「善は悪に勝つ」と――ハリウッドみたい――、
彼の選挙資金源である軍需産業の喜びそうなことを言っている。

もちろん旧約聖書にも、敵対勢力に対するヤハウェによる報復の呪いはある。し
かし「もはや戦争を学ばない」という預言もあり、イエスの「悪に刃向かうな」
は、広い意味では後者の系列。

僕の教師である荒井献さんが30年前から強調していることに、イエスは、他者
への批判を含めた自分の行動を、「神」を持ち出して正当化していない、という
観察があります。宗教者は、「神」の名によって、自らを義とすることが余りに
多すぎる。

しかしイエスの神は、そうではなかった。むしろ「ただの人」として、隣人との
共生に生きることを求める存在であり、そのように生き得ない人間の不可能性を
あからさまにしつつ、しかし「罪」赦されてそのことを志向して生きるよう、人間
の想像力に働きかけた…。

日本は、平和憲法を持っていながら、どうして積極的に平和外交をしないのか。
今回のテロ攻撃が対岸の火事だった

とは思えない。一週間前には、日本と韓国の米軍施設への攻撃がありうるという
アラームが伝えられていたのでしょう。日本でハイジャックが起こらない保証は
ない(昨夜はこれが恐かった)。
ニューヨークとペンタゴンを守れない

米軍に、日本の人々を守れるだろうか。小泉首相は、アメリカから要請があれば
「何でもする」など、無責任極まりない。

N.H

Thursday, September 13, 2001 10:14 AM

A.T:
>とても難しいとは思うけど、私はあの映像、本当に
>リアリティがありすぎて、あらためて、映像メディアの
>重要性を感じています。

昨日、今、起こっていることが知りたくて、ずっとニュースを見ていました。被害に
あわれた方のインタビューを見ました。瓦礫の埃で真っ白になったおじさんや血だら
けのお姉さんの姿を見て、昨日の映像から感じた作りごとのような感覚を払拭するこ
とができました。

僕はまったくといっていいほど、映画を見ないのですが、子供の頃に見たゴジラやウ
ルトラマンでよく怪獣がビルを破壊する様子を見ていました。ある意味、WTCの崩壊
は見慣れた風景なのです。だけど、あの時には、ビルで働く人々のことなんて、少し
も考えなかった。

それでも、やはり、“他人の痛みを果たして自分のものとして考えることができるの
か”ということについて、つくづくと考えます。

たとえば、「つくる会」の人々はアジア諸国の人々の受けた心の傷を理解した上で、
あのような主張をしているのか? あまり、例えとしてよくないですが。

>それから、報復についてですが、もちろん、これ以上の
>犠牲を出してほしくないのは当たり前ですが、でも、
>あのラディンを生かしている限り、事態はもっと最悪に
>なるのではないかと思います。
>もしも許したとしても、彼らはやり続けますよ。

やはり武器を持ってでしか、解決することはできないのでしょうか? ラディン(ま
だ彼の犯行と決まったわけではありませんが)の死をもって、今回のことは解決でき
るのでしょうか? 今後、このような事件は二度と起きないのでしょうか?

こうして考えていくと、深い絶望に襲われます。

キリスト教における“ゆるす”がどのような行為であるのか、勉強不足ゆえ知りませ
んが、普通に考えた場合、相手に“くいあらため”がなければ、許せないような気が
します(もっともそれがあっても許せないのが人間的な感情ですが)。昨日、引っ張
り出してきたマタイの福音書のイエスの言葉は、相手の悔い改めを求めているように
は読めないですが。

きれいごとかもしれないけれども、今回のテロ事件の裁きについては、戦争以外の手
段で解決して欲しいと考えています。

>事件の前日から、学校の友人たちがNYを訪れていて、
>安否を心配していたのですが、今日、連絡があって
>無事とのことでした。
>でも、向こうに住んでいる友人たちもいて、こちらは
>まだ詳細がわからないのですが。。。

お友達が無事だといいですね。

K.W


Thursday, September 13, 2001 10:50 AM

N.H:
>ぐる取り扱いはさておき、「宗教とは何か」という少し抽象的なレヴェルで言えば、
>「われわれの神の計画を妨げる
>者たちは、われわれの暴力で排除されてしかるべきである」、
>という発想が問題なのだと思う。これはキリスト教も

(中略失礼)

>僕の教師である荒井献さんが30年前から強調していることに、イエスは、他者へ
の批判を含めた自分の行動を、「
>
>神」を持ち出して正当化していない、という観察があります。宗教者は、「神」の
名によって、自らを義とすること
>
>が余りに多すぎる。しかしイエスの神は、そうではなかった。むしろ「ただの人」
として、隣人との共生に生きるこ
>
>とを求める存在であり、そのように生き得ない人間の不可能性をあからさまにしつ
つ、しかし「罪」赦されてそのこ
>
>とを志向して生きるよう、人間の想像力に働きかけた…。

すみません。引用が長くなりました。

“われわれの神の計画を妨げる者たちは、われわれの暴力で排除されてしかるべきで
ある”ことを、果たして“われわれの神”は本当に望んでおられるのか?ということ
ですね。“われわれの神”を“正義”に置き換えてもいいかもしれません。

最近、“性善説”と“性悪説”ということについて、なぜか考えています。“みんな
根はいい人なんだから他人を信じて生きよう”というのと“みんな悪者なんだから、
誰も信じないで生きよう”というのと。

教会に通うようになって、村上先生の話を聞いたり、ぽつぽつと聖書を読んでいて、
興味深く思われたのは、N.Hさんのメールの後半部分“むしろ「ただの人」として、
隣人との共生に生きることを...。”に集約されているような気がします。我々は罪
深い存在だからこそ、神にゆるしを求め、隣人との共生に生きよう。我々が何も知ら
ない子供のいたずらを笑って許すように、神が罪深い我々を許すように、我々も他者
を許し、理解しあって共に生きていこう。

ただし、これが本当に実践できるのかといえば、それは別問題で、やはり、自分に跳
ね返ってきて、どうどう巡りになっています。

>う。日本でハイジャックが起こらない保証はない(昨夜はこれが恐かった)。ニュ
ーヨークとペンタゴンを守れない
>
>米軍に、日本の人々を守れるだろうか。小泉首相は、アメリカから要請があれば「
>何でもする」など、無責任極まりない。

小泉首相の“民主主義への挑戦”発言を聞いて、やるせない気持ちになりました。確
かにテロリズムは民主主義を脅かすものですが、報復行為が民主主義を守るのだと言
わんばかりの発言はかなりひっかかりました。

ピッツバーグに墜落したハイジャック機は米軍が撃墜したとの噂があるようです。も
し、これが本当ならば、アメリカは日本を守れないどころか、日本を見捨てる可能性
もあるでしょう。

それでは。

K.W

Thursday, September 13, 2001 11:18 AM


>果たして、テロリストを許し、テロリストのために祈ることができるだろう
か。

許すことは出来ないまでも、テロリストが何でそういう行動に走ったかを理解す
る努力は出来ます。 アメリカがコソボやアフガンを爆撃して、力で制圧しよう
とするから仕返しをしたくなるのです。 北朝鮮だって、日本がへこへこアメリ
カの言いなりになって基地を置かせているから、自衛のためになけなしの国家資
産をはたいて、餓死者を出してでもミサイルを開発しなければならないのでは?
そう考えることは出来ます。

今回の事件も、自分の国を守るため、命を捨ててアメリカに一矢報いた英雄がい
た、という見方だってできるはずです。

その先に、そういう悲しい争いをしなくて済むようには何をすれば、という答え
が見えてくると思います。 それが犯行責任者をつるし上げて報復することでは
ないことは火を見るより明らかです。

その「ならず者集団」に対し、自分が(自国が)「なくてはならないパート
ナー」となることです。 北朝鮮がミサイルを打ち込んで来る前に、こちらから
輸送機を飛ばして食料と医薬品を送ってあげましょう。

それは個人の関係にも言えることだと思います。



私の夢は、いつか自衛隊が、ジェット戦闘機や戦車を放棄して、
代わりに国際救助隊となって世界中で活躍することです。

北に飢えた国があれば行って食料と医者を派遣し
南に地雷原があればハイテクロボットでそれを除去し
東に山火事があれば行って消火し
西に大地震があればがれきの下から生存者を救出する
(宮沢賢治の詩のようですが)
そのために訓練されたエキスパートとハイテク機材の救助隊こそ、日本が最も得
意とする分野。
この救助隊が日の丸をひるがえして紛争国のただ中を行けば
攻撃の指揮官は、「まて、撃つな。あれは日の丸だ。」と言い
瀕死の負傷者は「日の丸だ、たすかった。」とつぶやくでしょう。
そのとき世界の国々は、日本を敵に回そうとはおもわず
この救助隊は真の意味で「自衛隊」となるのです。
国民も誇りを持って日の丸を掲げるでしょう。

S.M

Thursday, September 13, 2001 2:08 PM

S.M:
>今回の事件も、自分の国を守るため、命を捨ててアメリカに一矢報いた英雄がいた、
>という見方だってできるはずです。

ここから--------------------------------------------------------------------
パレスチナ自治区からは「歓喜」の声

 米国での同時多発テロに対し、パレスチナ自治区では、イスラエル寄りの姿勢を取
ってきた米国に不満を募らせていた人々から歓喜の声があがった。

(中略)

 西岸のまちの多くでは、うっ屈していた「反米感情」を爆発させた人々が通りに飛
び出した。ナブルスでは、テロ発生の一報直後、千人を超える人々が通りに繰り出し
た。「神は偉大なり」と叫びながら行進し、ふだんはお祝いごとで振る舞われるキャ
ンデーを配る人もいた。銃を空に向けて放ち、Vサインを示す若者たちの姿もあった。
(09/12)
--------------------------------------------------------------------ここまで

http://miiref00.asahi.com/national/ny/others/K2001091201488.htmlより

Sさんの投稿を読んで、他者の気持ちを理解することと“ゆるし”について、また改
めて考えさせられました。続きは家で書きます。

K.W

Thursday, September 13, 2001 8:34 PM

みなさま

テロのことを考えると体が痛くなってきます。ブッシュさんはもっと自分の言って
きたことや、やってきたことを真摯に省みたほうがいい。考えたほうがいい。と思
います。今回の事件は昨日あったことへの仕返しではなく、ずっと昔にあった、そ
して今も続いていることの積み重ねから起ったことだと思うからです。痛みってし
ばらくは感じないんだよ。我慢するように人はできていて、「痛い」って思った時
には神経に限界が来ている時なんだって。痛みがはじまりは自覚するよりずっと前
なのです。私が腰痛で通った病院の先生が言ってました。パレスチナの人たちも痛
かったのでしょうか。

あんなに沢山の人が死んで悲しんでいる国が今度は無差別に人殺しに行き悲しむ人
々を生む。人間はどうしようもないと思います。それに同調する日本の政府も。ア
メリカの3倍返しはこわい。

私は、NYの牧師と文通(Eメール)しています。今日の彼へのメールに上記のよ
うに、書きたかった。でも、、、書けなかった。彼は、今、亡くなった人たちのお
葬式に奔走しているそうです。彼はもちろん、「報復するな。」ときっぱり言う側
ですが、今は、実際悲しみを前にして泣いている家族に心を寄せることだけで精一
杯でしょう。そう思うと泣けてきたよ。悲しみに暮れる人がそばにいる。それって
すごいことだよね。その人と共にいる彼に識者のように正論を言う気にはなれなか
った。


でもね、だからこそ少し離れている人は言わなきゃだめなんだと思う。離れてるか
らこそ「敵の言い分も分かるっ」て言えるんじゃないかな。私の大好きな思想家シュ
タイナーさんの治療教育の本を今日読んでいて心にひっかかったところを書きます
。『「他者の内的状態のなかに入り込めなければ私たちはその人間に対して心的に
何者かであり得る人間にはなれない。」それはどのような同情でしょうか?客観的
な同情です。心を乱すことも感傷的になることもなく、主観的な共感や反感でもな
い、深い理解に根ざした客観的な同情です。感情的な領域にとどまっている主観的
な同情は感傷でしかありません。それは何の役にも立ちません。−---』離れている
場所から発言できる主要国家の偉い人が、客観的同情のできる大人でいてほしい。

最後に、今、敵としている人も神様が「生きろ」という息吹を吹き込んでこの世に生
を受けているということ。神様からいえば、欠けてはならない存在としてあるとい
う事実。そのことは永遠の課題として私たちがくっついてていかなくてはいけない
ことでしょう。みなさんも、考えてみて下さい。

Yさんの夢、悲しくて、恐い夢だね。小さい時はお母さんに手をつないでもらう
と悲しい夢はなくなりました。

N.M

Thursday, September 13, 2001 10:20 PM

Sさんの夢に大賛成です。神戸の大地震以来、ボランティアの基本的知識や技術を身
に付ける機会を、例えば、韓国の徴兵制度のような形ででもすべきじゃないか、と考
えていました。そこまでどまりでしたが。

悲しみの中にある人が本当に必要としてるのは、理解と慰めであり、ともに悲しむこ
とであり、決して仕返しではないと思います。恨み辛みから自由になれないのが人間
だけど、キリストが示されたことに近寄ろうとすることで、天国がちょっとくらいは
見えるかもしれません。しかし、具体的な解決にはどうしたらいいのでしょ
う、、、。

M.I

Thursday, September 13, 2001 10:28 PM

★Sさんの発言引用
>その「ならず者集団」に対し、自分が(自国が)「なくてはならないパートナー」
>となることです。 北朝鮮がミサイルを打ち込んで来る前に、こちらから輸送機を飛ば
>して食料と医薬品を送ってあげましょう。

真の隣人としての関係を結ぶことは、難しいけれど現実の中でもできないことではな
い、ですよね。ほんとうにそう思います。

今日のテレビのコメントになるほどと思わせるものがありました。
冷戦時には、旧ソとアメリカが、資金援助や武器供給などで有力なテロ組織を思うよ
うに操って、中東やアフガニスタンなどで頻繁にテロ活動を行わせていた。この時期
には、両国(旧ソとアメリカ)にとって、テロ組織はまったく逆説的ではあるけれど
「なくてはならないパートナー」だったのです。
ところが、冷戦終結後、もはやテロリズムの必要性が薄れたため、テロ組織はいわば
お払い箱のような形となっていくのですが、逆に大国のコントロールや後ろ盾がなく
なって枷が外れたテロリズムが一人歩きをはじめてしまい、冷戦時に培った技術と戦
略で、今度は昔のパトロンたちに刃を向ける存在となっている・・・。というような
話。
私たちの脅威の的であるテロリズムも、もとはといえば私たちのエゴイズムが生んだ
「鬼っ子」だったのです。

こういうパートナーは、結局真の隣人ではなかった、ということ。
自分を愛するために「隣人」を利用するのでなく、
自分を愛するように、隣人をいかに愛せるか、
「敵を愛せ」と言われたイエスに私たちはなんと答えていくのだろう。
「それでも・・・」とは言えない、言わせない迫力が、この「敵を愛せ」という言葉
に込められている気がします。
前代未聞の状況を突きつけられている今だからこそ、ここを、真剣に考えていかなけ
れば・・・。じゃあ、私たちに何ができるのだろう?と。

テレビのコメントで、「顔の見えない敵」という表現がしばしば使われていました。
また、夢を思い出して、ぞっとしました。


★Wくんの発言引用
>ピッツバーグに墜落したハイジャック機は米軍が撃墜したとの噂があるようです。
>もし、これが本当ならば、アメリカは日本を守れないどころか、日本を見捨てる可能
>性もあるでしょう。

またまた今日のニュースでは、この墜落の原因は、のっとりを知った乗客が、のっと
り犯を取り押さえようと、何人かでコックピットに進入した可能性がある、とのこ
と。乗客の一人が家族と携帯で話し、その家族から、たった今旅客機が貿易ビルに
突っ込んだと言う情報を聞いて、犯人を取り押さえる決意をしたようです。
ほんとうに残念ながら墜落してしまったけれど、少なくとも当初の犯人の目的(多分
ホワイトハウスへの激突)は阻止できた、ということになるでしょう。彼らの勇気あ
る行為が、巻き添えを食うはずだった人々を救ったんですね。

Y.H

Thursday, September 13, 2001 10:45 PM

S.M :
>許すことは出来ないまでも、テロリストが何でそういう行動に走ったかを理解する努
>力は出来ます。 アメリカがコソボやアフガンを爆撃して、力で制圧しようとするか

(中略失礼)

>その先に、そういう悲しい争いをしなくて済むようには何をすれば、という答えが見
>えてくると思います。 それが犯行責任者をつるし上げて報復することではないこと
>は火を見るより明らかです。
>
>その「ならず者集団」に対し、自分が(自国が)「なくてはならないパートナー」と
>なることです。 北朝鮮がミサイルを打ち込んで来る前に、こちらから輸送機を飛ば
>して食料と医薬品を送ってあげましょう。

他者を理解し、他者を尊重した関係を築くことが果たして、アメリカにはでき
ていたのか? そして、今の自分にはできているのか?

村上先生のお説教で“他者に対する畏敬の念・想像力の欠如が、暴力を生む”
というのがありました(2001.7.29「他者の発見」 )。今回の事件にもそのこと
が当てはまるのではないでしょうか。他者を“ゆるす”ということは、ただ、
何も考えずに“ゆるす”ということではなくて(それでは“ゆるす”ではなく
て、ただの甘やかしですね)、他者の立場を理解し、手を差し伸べることでは
ないか。相手の人格を無視し続ける限りは、それこそどうどう巡りになってし
まう。

相手を蔑んだ憎しみがもたらすものは暴力であり、暴力が生み出すものはやは
り暴力であり、この悪循環を断ち切るためには、互いに理解しあい、尊重し、
手を差し伸べあうことが大切なのだと思います。Yさんの意見と同じですね。

今回の事件に対するアメリカブッシュ政権にこの気持ちが与えられることを祈
り、アメリカの誠意によりラディン氏が悔い改めて、国際的な裁きの立場に立
つことを祈ります。

なかなかうまくまとまりませんが、とりあえずの自分の考えです。

>私の夢は、いつか自衛隊が、ジェット戦闘機や戦車を放棄して、
>代わりに国際救助隊となって世界中で活躍することです。

Sさんの夢、とてもすてきです。日本国憲法が改正されない限り、世界でこの
夢を実現できるのは、まさに日本だけなのに...。以前、A.S君が言っていた
ように日本人が誇りを持てるこの夢はすばらしい夢だと思います。

それでは。

K.W

Thursday, September 13, 2001 11:36 PM

> K.W:
> やはり武器を持ってでしか、解決することはできないのでしょうか? ラディン(ま
> だ彼の犯行と決まったわけではありませんが)の死をもって、今回のことは解決でき
> るのでしょうか? 今後、このような事件は二度と起きないのでしょうか?



言葉が足りなかったかもしれませんが、ラディンの死を望んでいる
わけではなく、また、それでもって解決できるとは当然思っていません。
これは、やはり、キリスト教のイスラム文化への理解不足によるもので、
長い歴史の中での事件であると考えています。

そして、今回の件を武力以外で解決してほしいと祈るのも
当たり前です。
でも、ブッシュ政権であるということ、そして、あの大惨事を
目にした時に、アメリカがとる行動を予想できるからこそ、
絶望的になってしまう。。。

でも、Nさんの言うように、だからこそ、客観的な立場の
国々や人々が協力していかなければならないのだと思います。
そして私は、そこに希望を見いだします。

裁きは、我々人間が行うことでもないし、誰にもできるもの
ではありません。
今、我々一人一人にできることを、あらためて考えさせられます。

A.T

Friday, September 14, 2001 12:23 AM

すごいペースでメールが流れてきますね
それだけ事が重大なんだと思いました。

今回のテロ事件でいろんな報道を見たり、皆さんのメールを読んだりして
国家について考えてみました。

ブッシュさんが今回のテロに対して報復攻撃を行うと発表して
大多数のアメリカ国民がそれを支持するという流れには
二つの力が働いていると思います。

一つは、「テロに屈してたまるか」とか、「こんな汚いやり方は許せない」
というような感情的なものと

もう一つは、純粋に損得勘定で、戦争したほうが儲かるという理屈だと思います。
(正確にいうと、ここで屈したら儲けが薄くなる)

アメリカやイギリスのような国は、他の国よりも
国家の戦略として国民の利益を熱心に考えているように思えます。

いつまで経っても、軍隊や武器がなくならないのは
それらが結果として富をもたらすものであり、強い国は豊かになる
という歴史があるからなんじゃないかと思います。

だから、『他者を理解し、他者を尊重した関係を築くこと』が
そのまま富に繋がる事は重要で、それは本当に難しいことだと思います。

Sさんの夢、素晴らしいと思いましたが
それによって日本貧乏にならない方向で考えないと
長続きしないのではないかと思いました。

A.S

Friday, September 14, 2001 9:04 AM


>Sさんの夢、素晴らしいと思いましたが
>それによって日本貧乏にならない方向で考えないと
>長続きしないのではないかと思いました。

ありもしない有事に備えて何億円もする軍備にお金を使い、その保守と人間の訓
練にまた何千万も使う。さらにアメリカの基地を存在させるためにまたお金を使
う。 これらの費用は日本の産業を何ら振興させていないただのキャッシュアウ
トです。 (基地の周りのキャバレーとかは別にして)

日本の自衛隊が国際救助隊に変わることにより、近隣諸国との緊張がなくなれば
こんなムダはなくなります。

日本には純国産の軍用機材はほとんどありませんし、国産技術を一部採用してい
る機材も、はるかに時代遅れです。 (航空自衛隊のF104J とか) アメリカと違
い日本の産業は、戦争になってもまったく儲かりません。

S.M