代々木上原教会青年会

2005年2月19日「中国の上古伝説と聖書」(担当:SS)

発題者SSさんのレジュメ

キリスト教について

(1)非クリスチャンの見方:

皆さんが知っているように現在の中国は無神論の国です。封建時代の中国では仏教、儒教、道教があったにもかかわらず現代の中国人はほとんど宗教に興味を持ちません。特にキリスト教というと、それは「洋教」だと見られ(「洋教」とはすなわち「西洋の宗教」という意味です)、中国人とまったく関係がないと思われています。以上は神様のことを知らない、そして知りたくない多数の中国人の考え方です。

(2)クリスチャンの見方:

では神様のことを知っている、中国のクリスチャンの考え方は?中国のあるクリスチャンはかつてこのような疑問がありました。「聖書」によって神様はイスラエル民族の神様だけでなく、全世界各民族の神様でもあります。それでは五千年の文明を持っている中国には神様の足跡があったのでしょうか?神様は中国を愛していますか?

中国のクリスチャンはこのような疑問を持って、神様に対する信仰を持って、その答案を探し始めました。神様に感謝致します。今の中国のクリスチャンでは百万人以上の知識人がいます。歴史学者、哲学者、教授など。彼達はクリスチャンになる前に、中国の歴史についてよく知っています。でも「聖書」や神様のことを知りません。彼達はクリスチャンになってから、あることを気づきました。たくさんの中国の上古時代(今から4千年前)の伝説は、部分的に聖書の記載に合致しています。これらの伝説はほとんどの中国人がよく知っています。私は中学時代、高校時代から、国語の教科書を勉強した時これらの伝説を知っていたのです。

例を挙げさせて頂きます。例えば

(1)中国語版聖書によりますと神様はヤダンという男とシャワという女を造って、人類はみなヤダンと妻シャワの後代だそうです。考えられないことに中国の伝説では中国人の始祖がアンデンと妻二ワだという言い方もあります。二人の名前の発音は聖書に記載したとよく似ています。(日本語版聖書の翻訳は「アダム」と「エバ」その発音は中国語とだいたい同じ)。

(2)『山海経』は中国の一番古いと言える本です。その中に「不死木」、「聖木」の記載があります。聖書の中に書いてある「生命木」とよく似ています。

(3)聖書によりますと神様は世界中が犯罪で満ちあふれてしまったのを見て世界に洪水を起こし、人類を滅ぼしました。ただ、正しい人間と言えるノア家族全員だけを助けたということです。中国の一番早い且つ有名な古書「淮南子」の中にも洪水の物語が載っています。共工というものがあり、水の王を名乗り、火の王と戦って敗れ、怒って頭を不周山にぶつけ、崩してしまった。不周山は天を支える山だったので、天を支える柱が折れ、天地が傾いてしまった。大洪水を起こして大地を破壊したという話です。

ご存知のように聖書はユダヤ人が書いたのです。古代の中国人はもちろん、現代人も聖書のことが分からないのにどうして中国三四千年前の古書の中に聖書にこんなによく似ていることが載っているんですか。偶然ですか?

答案:聖書によりますと洪水後ノアが人類の祖先になって子供がたくさんでき、全地に増え広がったということです。その時に文字がないけれども、ノアがきっと口述でその歴史を子孫たちに伝えたでしょう。後は文字が発明されてその歴史について人間の記憶がちょっと変わったがだいたいの部分、中心内容あるいはその主旨が変っていないと思います。

現在の地質学によりますと以前の地球上の陸地は一体でそれからだんだん分かれて、今日の七大陸地となったのです。全人類は確かに一つの祖先からできたのです。

なお5千年の歴史を持つ中国は、その発明された文字も非常に神秘的です。伝説によりますと中国の文字は「吉倉」と言う人が造ったのです。そして吉倉が文字を造った同時に天の秘密を漏れたということです。でもその秘密はいったい何ですか、だれも知りません。現代のクリスチャンは「聖書」と聖霊の啓発のおかげで部分的に解明しました。

例えばこの漢字--「禁」、「禁止」「禁じる」「そんなことをやってはいけない」という意味です。それでは「林」と「示」、この二つの文字を合わせると、なぜ「そんなことをやってはいけない」という意味になるのでしょう?

答案:神様は林で「その木の実を食べてはいけない」とアダムとエバにはっきり指示しました。だから「林」と「示」、この二つの文字が一緒に加えられると「禁」となりました。

「貪婪」(どんらん)の「婪」:「婪」は欲が深いという意味で、中国語がよく使います。女が林の下で貪欲で禁止される木の実を食べてしまいました。だから「林」と「女」、この二つの文字が一緒に加えられると「婪」となりました。

「義」:上の部分は「羊」、下の部分は「我」。イェスは神様の羊です。一人の正しい行為によってすべての人が義とされて命を得ることになったのです。だから「羊」が「我」を覆うと我たちは「義」になります。

「船」:右の部分は八つの口で、すなわち八人です。ノアが作ったふねは大きい舟でノア家族全員八人が船に入ったのです。

「困」:アダムとエバは木のことで困ったのです。口で木の実を食べたから、「口」と「木」を合わせると「困」となります。

これは偶然でしょうか?

いろいろ詳しい研究によりますと5000年の中国は前半の2500年、神様を信じました。その時の中国は平和で、人々は安らかに暮らし楽しく働きました。しかし後半の2500年、中国は神様を捨てて、罪がある人、すなわち「皇帝」を神として、礼拝しました。「皇帝」の話しなら何でもすべて聞かなければならないと。ロシアの詩人が「もし神様がいなければ私は何をやっても大丈夫」と言いました。そうだ!神様を見捨てた中国は後半の2500年ほとんど戦争ばかりでした。その「皇帝」の座席のために息子は父親を、妻は夫を殺しました。人を神とする、これこそ中国のすべての災害、苦難の根源です。

現在、福音はすでに中国に至りました。神様は中国を救っています。人の心に穴があります。神様なしでは、この心の穴は満足が得られません。この無神論の国でクリスチャン数は何千万人もいます。一日ごとに六つの教会が建てられています。特に使徒時代のような家庭集会場所が数多く、苦難に満ちった環境の中でも成長しています。

参加者TSさんの感想と報告

キリスト教が「洋教」として区別(差別に近い)される社会の中、中国の方々が辛苦をもって神の道を進んでいく様子を、興味深く拝聴しました。

SSさんのレジュメに書かれていなかった部分を少し補足。

・・・いや、ほとんど補足することろはないなー。

老子の話くらいでしょうか。

中国では神様のことを「上帝」と言い、老子の言う聖者は「貧しいけど、世界の王様で、でも当時人々はその者が聖者であることを理解しなかった」というのです。イエス・キリストに似ていますね。

みなの感想をちょっとづつ。

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